どろろ
漫画データ
「どろろ」
画・作:手塚治虫
連載期間:1967年〜1969年 / 掲載誌:週刊少年サンデー、冒険王
単行本巻数:全3巻(文庫) / ジャンル:妖怪・ドラマ
(ストーリー)4 (絵)3 (キャラクター)3 (テーマ性)5 (関連・影響)4
TVアニメ・ゲーム(PS2)・実写映画
個人的おすすめ度 ★★★+
あらすじ・概要
父の天下取りの野望成就のために身体の48箇所を魔物に奪いとられた赤ん坊は、親切
な医師に拾われ「百鬼丸」と名づけられた。やがて義体を与えられ青年へと育った百鬼丸は、自分の48の体を奪った妖怪退治の旅に赴く。そんな折、子供ながら乱世を一人で生き続ける「どろろ」に出会う。近年実写映画化もされた。
感想
( ´ー`) 神様の貪欲さをみた作品
手塚治虫というと「漫画の神様」と称され、現在の日本漫画の礎を築き発展させた偉人である。が、同時にヒットしている人気作に嫉妬し、自分にも描けると常に挑戦者であり続けた人物でもある。
「白土三平」や「水木しげる」といった劇画漫画家全盛の1960年。当時手塚治虫はこの劇画ブームに押され、やや陰りをみせていた時期でもあるが、そんななかで「どろろ」を誕生させた。この「どろろ」内容を読んでもらうとわかるが、当時のヒット作の影響をモロに受けている。例えば、それは描かれる線もそうだし、白土三平ばりの社会派時代劇という設定、はたまたゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげるが得意な妖怪を取り入れているといったところからもありありと見受けられる。
しかしそれでもこの作品がゲームになり、実写映画化もされ後世に引き継がれているのは妖怪退治という要素の面白さもあるが、手塚治虫からのメッセージが痛烈にと読み手に伝わるからだと思う。
百鬼丸はその身体的ハンディから社会から言われなき差別を受ける様が生々しく描かれるし、当時存在していた「ベルリンの壁」をモチーフにした話など社会風刺も欠かさない。
当時のヒット作を自分なりにアレンジし、そこに手塚らしさを存分に残したところはさすがとうならずにはいられない。
多少古臭さはある本作だが、「ブラックジャック」「鉄腕アトム」 「火の鳥」という作品にひけをとらない名作。手塚治虫の絵に違和感を感じないならば是非読んでみては思います。
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