家栽の人

漫画データ
「君は誰より強くなりたいんですか?」
家栽の人 (15)

「家栽の人」
画:魚戸おさむ / 作:毛利甚八
連載期間:1988年〜1996年 / 掲載誌:ビックコミック
単行本巻数:全15巻 / ジャンル:ヒューマンドラマ


 (ストーリー)5 (絵)4 (キャラクター)3 (テーマ性)5 (関連・影響)3
TVドラマあり
 個人的おすすめ度  ★★★★

あらすじ・概要
家庭裁判所の判事をつとめる主人公「桑田義雄」は植物を愛する温厚な性格の持ち主。そして最高裁判所判事の父を持ち、本人も優秀でありながら家庭裁判所にこだわるという一面を持ち合わせていることもあり変人扱いされている。本作はそんな桑田判事と様々な事情を抱える人たちとの交流を描いていくヒューマンドラマ。ほぼ1話でどの話も完結し、またそれら1話1話に植物の名前が題名として与えられ、その植物が持つ逸話や特性などが話とリンクしあうという作りになっている。またTVドラマ化もされている。

感想
( ´ー`)実に読ませる作品 

家庭裁判所の判事が主人公というこの作品。
とこういうと堅い話そうと思われるかもしれないが…
お察しの通り、エンターテイメント性を備えた内容ではない。
しかし実に面白い

家庭裁判所は離婚などの家庭で発生したトラブルの調整をしたり、非行に走った少年を保護したり、犯罪を犯した少年を取り扱ったりする裁判所。当然ストーリーでも様々な事情を抱えた少年たちや家族が舞い込み、桑田判事との交流を通して希望を見出していく。
と1話1話しっかりと考えられたストーリーも魅力の本作だが、なんといっても魅力的なのは主人公桑田判事そのもの。
桑田判事は世間一般でいう裁判官のイメージとは真逆をいくような、植物をこよなく愛する穏やかな人物。人をばっさりと裁くのではなく植物を育てるかのように、優しくときに厳しく育つきっかけを与え、成長を見守っていくという。そのような彼の視点が何ともあたたかさを感じ、ジーンをきてしまう。

スピード感があってさくっと読める漫画を求める方にはやや重い作品といえますが、内容を重視する方には十二分におすすめできる作品です。また漫画をそれほど読まない方でも楽しめる良作だと思います。



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