シグルイ
漫画データ
「正気にては大業ならず 武士道はシグルイなり」
「シグルイ」
原作・画:南條範夫・山口貴由/掲載期間:2003年〜/掲載誌:チャンピオンRED
単行本巻数:9巻(現在も連載中)/ジャンル:時代劇
(ストーリー)4 (絵)4 (キャラクター)4 (テーマ性)2 (関連・影響)2
TVアニメあり
個人的おすすめ度 ★★★+
あらすじ・概要
寛永6年、徳川忠長の命により駿府城内で真剣を用いた御前試合が行われる。十一番予定されている御前試合の第一戦、現れたのは左腕を欠いた隻腕の剣士「藤木源之助」と盲目かつ跛足の剣士「伊良子清玄」だった。過去に深い因縁があり、今決着をつけようと対峙する二人…そして壮絶な戦いが繰り広げられる。
南條範夫の時代小説『駿河城御前試合』を、『覚悟のススメ』でその独特の世界観・絵で高い評価を得た山口貴由がアレンジを加える狂気の作品。アニメ化もされた。
感想
( ´д`) 熱気と狂気のK点越え
「武士と武士の決闘」というと「いかに格好良く」「いかに美しく斬るか」というような視点で描かれるのが世の常。実際に時代劇を各メディアで楽しむ視聴者や読者もそれをのぞんでいたりするんだが、
(゜д゜)しかし、実際はどうなんだろう?
本来、人と人が斬り合うという行為はいかにそれが当たり前の時代とはいえ、通常の精神状態ではなしえない行為といえる。
この作品はまさにそこに着目した作品で、登場人物たちは聖人君主のように悟りを開いた剣士は存在せず、人を斬るために貪欲に強さを求めるような…
そう、まともな精神状態を持ち合わせていない。
それ故に、描かれるのはきれいな武士道ではなく、陰鬱で血なまぐさいものが中心となる。かなり極端ではあるけれど本来あるべきだろうリアルさが垣間見えてしまうのがたまらない(実際わかりようもないが…)
そしてなによりすごいのが、強烈キャラたちに押しつぶされることなく
絵で見事に表現しきっていること。
肉体を前面に押し出し、ときにグロテスクで気味の悪い絵と緊張感あふれる構図…
不思議なことにそこから発せられる迫力、熱気、異常さにのまれて読んでしまう。
そんなパワーがこの作品にはあります。
ともあれ、正直かなりグロテスクなので万人におすすめできません…
なのでおすすめ度は辛目につけてます。
ただ、絵を見てちょっとという食わず嫌いの方には是非一見をおすすめします。
異様な者たちが放つ異様なパワーを感じ取れるはずです。

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