皇国の守護者
漫画データ
「少尉、まともでいるという贅沢は後で味わえ」
「皇国の守護者」
原作・画:佐藤大輔・伊藤悠/掲載期間:2004年〜2007年/掲載誌:ウルトラジャンプ
単行本巻数:5巻(完結)/ジャンル:ファンタジー・戦記
(ストーリー)5 (絵)4 (キャラクター)4 (テーマ性)3 (関連・影響)3
総合おすすめ度 ★★★★+
あらすじ・概要
かつて人と龍の間に結ばれたとされる大協約が世界秩序の根幹をなす世界。世界最大の大陸ツァルラントを牛耳る超大国<帝国>が、宣戦布告もなしに新興国<皇国>北領に侵攻を開始する。天狼原野にて3万の軍勢をもって迎え撃つ<皇国>であったが、帝国陸軍総帥ユーリアの指揮の前に惨敗し、北領からの撤退を余儀なくされてしまう。主人公、「新城直衛中尉」は本隊を無事本土に撤退させるための時間稼ぎとして、わずか数百名の兵で数万の帝国の足止めを命じられるのだが…
佐藤大輔原作の同名小説を漫画化した作品。
文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推奨作品
感想
( ´ー`) ドキドキわくわくの本格派戦記漫画!
私、この手の戦記物が大好きでして、原作ともども完全にツボにはまった作品です。
そして原作をチラチラと読んだ身としてはこの漫画版の方が好きだったりする。
それほど漫画版、良い出来なんです。
と、具体的な感想に入りたいんですが、正直、ストーリーに関しては原作がしっかりしているので面白いというわけで、
ここでは漫画版のいくつか特徴的なところを2点取り上げてみます。
まず、1点目は、戦闘での緊迫感が半端ないという点
「多勢の帝国軍を前にわずかな兵でどう立ち向かうのか」という設定だけでもわくわくするんですが、何よりうれしいのは、どう主人公が敵を足止めしていくのかが戦術レベルで詳しく書き込まれているところ。「これによりそれが成功するのか」と主人公の視点となってドキドキしながら読めてしまいます。また、これに加えてポイントポイントで大胆なコマ割、構図がなされていているのも読む者を圧倒して私的にvery niceでした。
2点目は主人公の描かれ方。
新城は戦に関して天才的な才能を持ち、それ故部下に信頼される士官。
性格はというと狡猾、冷酷、度胸が据わっている反面、実は小心で臆病者であるという難しい設定。この性格を描くために、あえて新城を原作とは違うのっぺりとした無表情な顔に仕立てて、表情を用いてその性格を表現しきったのは見事というほかない。ひょっとすると、この漫画の最大の成功要因ともいうべきかもしれません。
とまぁ
とにかくドキドキワクワク読み進めることができる作品ではあるんですが…
実は悲しいお知らせが…
この漫画、突如打ち切りとなり5巻で完結してしまいました…
名作となることを確信していただけに、そして
まさにこれからというところで残念無念です。(´д`)
原作もまだ完結してませんのでそれを心待ちにしつつ、
連載再開を切に願う今日この頃です。

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コメント
確かに…
特に気に入って読んでた漫画がこんな目にあうとは…
ショックすぎます。
しかしまぁ、5巻は私も良い出来だと思います。特にユーリアとの対話のシーンは個人的に好きです。
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うわさによると原作サイドと作画・編集サイドで
原作改変についてもめて、原作者が切れて打ち切り
なんだそうですね・・・
本当かどうかはわかりませんけど、最近は
製作側の都合で、楽しみにしてる読者が不利益を
こうむることが多い気がして悲しいです。H×Hしかり。
まあしかし、原作が完結する見込みもあんまりないと
聞きますし、区切りのいいところで比較的すっきり
終わってよかったような気もします。
漫画としては本当に面白いですよね・・・