さとすのレビュー白書 

おすすめアニメ・おすすめ漫画を評価別に紹介します
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日常にこそドラマがある『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』のレビュー(感想)  

 

じゃじゃ馬 感想 レビュー

 じゃじゃ馬グルーミンUP 1 (1) (少年サンデーコミックス)

『 じゃじゃ馬グルーミン★UP!

原作・画

ゆうきまさみ

掲載誌

週刊少年サンデー(小学館)

単行本巻数(連載年)

26(1994-2000)

その他の作品

「機動警察パトレイバー」
「鉄腕バーディー」

 

 

 

 

あらすじ

主人公「久世駿平」は親の敷いたレールにのる進学校に通う高校生。夏休みに北海道にツーリングしている際行き倒れる。 それを助けたのが渡会牧場の次女「渡会ひびき」だった。お金もバイクもない駿平は牧場でバイトをするうちに、競争馬の生産という道に自分の居場所を見出すのだった

感想

 yuyuyuyuyuyuyuyuy.gifなんの変哲もない日常にこそにドラマがある

競馬の生産者という道に足を踏み入れた主人公「駿平」が牧場主の娘「ひびき」との恋愛や牧場での仕事を通して人として成長を描いた作品。

代表作「機動警察パトレイバー」に比べるとなんとも地味な設定、展開が続く本作だが「リアリティ」という意味において、この作品以上に「ゆうきまさみ」の持ち味をいかしきれた作品はないだろう。

例えば、駿平とひびきとの恋愛についても2人の世界のみに着目して突き進んでいく展開はほとんどなく、お互いの家族もきっちり絡めていく。周囲の人間との関係を大切にしながら物語を進行させ主人公たちを成長させていくのだ。

また、競馬を描いた作品であるが、ドラマチックな展開ばかりではなく、競走馬を育てる「生産者」視点から普段の仕事の地味さや、そうポンポンGⅠ馬が出ない甘い世界ではないということもしっかり描かれている。


ともかく、生産者、調教師、馬主、騎手、厩務員、馬主、家族など全てのキャラクター設定が丁寧でその人間関係が綿密に描かれている点も素晴らしい本作。競馬をよく知っている人でも生産者視点という意味では違った見方ができ、競馬を知らない人でも十分にラブコメとして楽しめる。まさに万人におすすめできる良作といえる。

蛇足ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本作は「めぞん一刻」をオマージュした作品であるとも言われている。 響子さんがしていたかの有名な「PIYOPIYOエプロン」も登場し、登場人物の名前などからも推測できる。ただ着目してもらいたいのは本作においても、「めぞん一刻」においても主要登場人物たちの結末が余すところなく描かれている部分である。高橋留美子が「めぞん一刻」で描いた「キャラクターへの愛」こそ、ゆうきまさみが真に敬意をささげたかったのではないかと思う今日この頃である。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A-

熱中度

演出

その他

その他…万人におすすめできる 

 

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歌だけで大満足『マクロスF』のレビュー(感想) 

『 あたしの歌を聴けー!! 』

 マクロスF(フロンティア) 1 [DVD]

『 マクロスF(2008 25)

原作

河森正治・スタジオぬえ

総監督・監督

河森正治・菊池康仁

シリーズ構成

吉野弘幸

キャラクターデザイン

江端里沙・高橋裕一

音楽

菅野よう子

アニメーション制作

サテライト

 

あらすじ


西暦2059年。旗艦アイランド1を中心に大小数千隻の宇宙船で構成された第25次新マクロス級移民船団マクロス・フロンティアは、1,000万人規模もの居住民を乗せて銀河の中心を目指す航海の中にあった。ある日、近隣宙域を航行中の第21次新マクロス級移民船団マクロス・ギャラクシーより、コンサートツアー中のトップシンガーシェリル・ノームがフロンティアに来訪する。彼女のコンサートの演出であるエア・アクロバットへの参加依頼を受けた美星学園航宙科の高校生早乙女アルトは、ステージ裏手での準備の最中、コンサートに訪れた女子高生ランカ・リーと出会う。始まったシェリルのコンサートに人々は熱狂するが、一方その頃、謎の巨大異星生命体バジュラがフロンティアへと迫っていた。

感想

yuyuyuyuyuyuyuyuy.gifマクロス最新作は身震いするほどの出来

ロボット+ラブコメ可変戦闘機バーチャルアイドルなどの先駆けとして後のアニメ作品に多大な影響を与えた『超時空要塞マクロス』が放映されて25年。その「超時空要塞マクロス」から50年後を舞台に、人類の前に立ちふさがる謎の生命体「バジュラ」をめぐる陰謀と戦闘を主軸にして、戦闘機パイロット「アルト」、歌姫「シェリル」、シェリルに憧れ歌手を目指す「ランカ」の成長が描かれる本作こそ最新作「マクロスF(フロンティア)」である。
原点回帰の旗印のもと
マクロスシリーズのなかで脈々と受け継がれてきた「恋愛(三角関係)」「歌」「可変型戦闘機による高速アクション」は本作でも顕在。

そんななかでもオリコンヒットチャートを賑わせた「歌」の存在なしでは本作は語れないだろう。歌そのもののクオリティの高さはいうまでもないが、゛キャラクターの心理描写や成長を窺わせるもの“として、また゛板野サーカスと称される戦闘シーンをよりドラマチックに見せるもの”として非常に効果的に用いられている点は素晴らしいの一言。
特に、自らもどん底の状況ながらシェリルが民衆に対して歌いかける「ダイアモンドクレバス」は彼女を女性としてひとつ上のステージにあげたといえる名シーンといえるし、戦闘中流れ続ける第7話の「インフィニティ」、最終回の畳みかけるようなメドレーは超高速で繰り広げられる戦闘と相まって身震いする程の出来である。

一方で、全体的にみると「結末、学園もの・主人公の設定の活かし方」などやや粗さが感じられるのは残念ではある。しかしながら劇場版製作が決定しており、劇場版でそこをうまくカバーできれば「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」級の伝説的作品になることは間違いないだろう。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…結末がイマイチ。学園もの設定がテンポを悪くした印象
※キャラクター…ダブルヒロインは丁寧に描かれ魅力的。ただし主人公が設定を活かしきれていない。
※音楽…文句のつけどころがない 
演出…板野サーカス。歴代マクロスネタがふんだんに盛り込まれているのはうれしい

※映像…戦闘シーンは抜群。だたし日常シーンの作画が微妙な回もある

 

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変態ギャグと乳ネタの応酬『仮面のメイドガイ』のレビュー(感想) 

『 どこまでも世話の焼けるご主人よ。
                 だが心配するな 貴様にはこの俺がついている! 』

 仮面のメイドガイ1 (初回限定版) [DVD]

『 仮面のメイドガイ 』(200812)

原作

赤衣丸歩郎

監督

迫井政行

シリーズ構成

ふでやすかずゆき

キャラクターデザイン

あおい小梅

音楽

大久保薫

アニメーション制作

マッドハウス

 

あらすじ


主人公「富士原なえか」は、大財閥の直系にして、18才になるとその財閥のすべてを受け継ぐことのできる第一権利保有者。そのため財産簒奪を企む者に狙われる立場であった。そんな折、なえかの祖父は、なえかを危険から守るために2人のメイドを派遣するのだったが…

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 変態がキーワードのドタバタコメディ


メイド喫茶がブレイクし、メイドカジノ…はたまたメイドさんが選ぶメガネ屋まであの手この手のメイド関連店が膨張するなか、漫画・アニメにおいても従来のメイドの枠を越えた作品が登場している。そのひとつがこの「仮面のメイドガイ」だ。

大財閥の継承権をもつ「なえか」の身を守るため送りこまれた「コガラシ」が巻き起こす奉仕の言う名の変態ギャグを中心に描かれるドタバタコメディだが、
見どころはなんといっても「コガラシ」のキャラクター


おかしな仮面を被ったマッチョの男メイド「コガラシ」。外見だけでも変態的だが、奉仕を自負するその行為はもっと変態的。超人的な能力を使って、服を透視してご主人の体重管理をしてしまったり、髪を伸ばして相手を巻きつかせてしまったりとやることが無茶苦茶。
加えて、なぜかファンクラブが結成されている「なえかの乳」をネタにしたり、「コガラシ」に勝るとも劣らない変態キャラが絡まったときなどはいい意味でくだらないの一言である。
また、コガラシが純粋にご主人のために奉仕しようとしている姿(結果的に変態行為につながる)や乳ネタもいやらしさがなく純粋にネタである点も嫌味が感じられなくて印象が良いのも魅力だ


コガラシの声優は海外人気ドラマ「24」のジャック・バウアーの吹き替えでも有名な小山力也その怪演もひとつの見どころといえる本作。ギャグの内容やテンションなどそもそもあう人あわない人がすぱっと別れてしまう作品ではあるが、一風かわった萌えないメイドに興味がひかれれば一度見てみてはと思う。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

C

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…テンポは良い。終盤のバトル展開にやや疑問。
※キャラクター…変態キャラのオンパレード。ちょっとお腹いっぱい
※演出…小山力也の熱演が光る。 ※その他…万人におすすめできない。熱中度は低い。

 

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三国志の進化形?退化形?『一騎当千』のレビュー(感想) 

馬鹿って言った方が馬鹿だぞー!

 一騎当千 第1巻 [DVD]

『 一騎当千 』(200313)

原作

塩崎雄二

監督

渡部高志

シリーズ構成

吉岡たかを

キャラクターデザイン

長谷川眞也

音楽

元倉宏など

アニメーション制作

J.C.STAFF

 

あらすじ・概要


高校生たちが、互いに骨を砕きあう戦乱の地関東。そこでは、洛陽高校、南陽学院、許昌学院、揚州学園、予州学院、成都学園、涼州高校の7つの実力高校が、天下を我がものにせんがため、覇権を争っていた。『三国志』の英雄達の魂を封じ込められた勾玉を持ち、彼らの宿命を受け継いだ高校生達(作中では「闘士」と呼ばれる)による格闘アニメ。原作は「月刊Comic GUM」にて連載中の同名漫画。アニメも現在3作品作られている。

感想

yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif三国志の進化形?退化形?


マンガやアニメが作者の妄想でできていることを再認識させられた作品。
なんと現代日本の高校を舞台、三国志でも短命に終わった英雄「
孫策」を美少女で主人公にしてしまっているのだ。しかも三国志の武将の名を持つ美少女が出てくる出てくる。そしてそれぞれの思惑を元に戦う戦う。「この武将を女にしてみたら?」「史実では戦わなかったあの武将とあの武将を戦わせてみたら?」そういう妄想が爆発
完全に同人誌ノリである。


また、このノリはそれだけにとどまらない

パンツ丸見えは当たり前で、制服が戦闘中に無駄に破けるわ、露骨な性描写を見せつけるわでとにかくエロすぎる。三度の飯より三国志好きには卒倒しそうな出来栄えなのだ。


ちなみに、
ストーリーはオリジナル要素を加えながらも史実に基づいて董卓滅亡までを描いており、三国志を知っている人にはやや物足りず、逆に知らないと内容の面白さや意外さが汲み取れないというそんな印象。 戦闘などだらーっと長く続けず、さくさくテンポよく見れるのは利点ではあるが、見た目にもストーリー的にもなんともニッチな作品である。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

C

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…一気にみれるほどテンポは良い。展開がワンパターン 
※キャラクター…意外性がある。

※演出…エロ演出多し、戦闘シーンはやや迫力に欠ける 
※その他…万人におすすめできない。熱中度は低い。

 

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オタクの理想郷がここにある『乃木坂春香の秘密』のレビュー(感想) 

ずっと、そばに居てくださいね

 乃木坂春香の秘密I (初回限定版) [DVD]

『 乃木坂春香の秘密 』(200812)

原作

五十嵐雄策

監督

名和宗則

シリーズ構成

玉井☆豪

キャラクターデザイン

石野聡

音楽

渡辺剛

アニメーション制作

ディオメディア

 

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gifオタクの理想郷がここにはある

容姿端麗、才色兼備のお嬢様「乃木坂春香」彼女に恋をする主人公。しかしそんな彼女は実はアキバ系だった。「オタクの彼女とオタクではない主人公」の恋愛をテーマに繰り広げられる「乃木坂春香の秘密」は電撃文庫にて刊行されている同名ライトノベルをアニメにしたラブコメディだ。

オタクを題材にしたものというとオタク大学生の生態と恋愛模様を描いた「げんしけん」を筆頭に、オタク女子高生のオタクライフを笑いにした「らき☆すた」その他にも「ドージンワーク」「となりの801ちゃん」と数々世に輩出されている。
そして本作の着眼点はずばり「オタクの理想郷」
オタクで可愛い、しかも天然の彼女と秋葉原やコミケにデートなんてのは一度は思い描いた理想ではないだろうか?
また、周りにいる人物はメイドに、妹キャラに、健康的美少女にとあらゆるニーズにこたえる構成。もうユートピア中のユートピアである。

ちなみに、設定・ストーリー展開・キャラクター構成はいずれにおいても定番中の定番。それを安心感があると思えるか、古典的すぎてつまらないと取るかは委ねられるが、能登麻美子の声にまた春香のドジっ子ぶりに存分に萌えられる内容になっていることだけは付け加えておきたい。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

C

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…新しさは全くない。オタクに対する世間の目が見ていてキツイ 
※キャラクター…春香がかわいいそれだけ ※その他…万人におすすめできない。熱中度は低い。

 

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狂乱のドタバタ劇をあなたに『狂乱家族日記』のレビュー(感想) 

子供に銃を向ける親がどこにいるか!

 狂乱家族日記 壱かんめ [DVD]

『 狂乱家族日記 』(200826)

原作

日日日

監督

黒田やすひろ

シリーズ構成

池田眞由美

キャラクターデザイン

古賀誠

音楽

菊谷知樹

アニメーション制作

ノーマッド

※原作未読

あらすじ・概要


1000
年前に現れた破壊の化身「閻禍」(えんか)は、「1000年後に自分の<<子供>>が世界に絶望をもたらす」という不吉な言葉を残し滅びていった。それから1000年後、DNA鑑定の結果「閻禍の子供」の可能性のある人間・生物が複数発見された。そのどれが「閻禍の子供」であるかを確かめるため、ある作戦が決行される。それは、「閻禍の子供」の可能性のある者を家族として共同生活させるという「なごやか家族作戦」。対策局対策一課行動部隊長である乱崎凰火は、この作戦に「父親」として強制参加させられるのだが。(wikiより抜粋)

感想

 yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif超高速ドタバタ家族コメディ

狂乱家族日記は「自らを神様と名乗る女」「殺人ロボット」「ライオン」「クラゲ」「ニューハーフ」「虐待を受けていた少女」と疑似家族を構成することになった男の苦労と家族の愛、家族それぞれの成長を描いた同名ライトノベルをアニメ化したコメディである。

家族やその他に登場するキャラクターの珍妙なことこの上なしという作品ではあるが

本作の最も特筆すべき特徴はその超高速のストーリー展開とセリフ回し。これにつきる。


事件が発生したと思えば“サクッ”と解決。喋り出したかと思えば早口。しかもすごいセリフ量。キャラが一斉に喋り出して訳わからないなんてものある。

とにかく癒し系とは真逆のまくしたてられる快感が味わえてしまうのだ。


一方で、テーマも忘れていない。家族愛でコンプレックスを克服していく姿や後半は恋愛模様も加わっていき、割と感情に訴えてくるシーンも多いのも魅力。
家族が危険にさらされているときにすら、狂乱出来ない者が人間なものか!」
など時折入るくさいセリフ。最終回の強欲王の話もなんだが年のせいかしんみりさせられた。


と、いい意味でも悪い意味でもドタバタしすぎる本作。のんびり系にうんざり、ドタバタ中のドタバタを堪能したい方は見ても損はしないはずである。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

B-

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…超展開で話がついていけないことも、良い話もある、パロディも結構ある 
※キャラクター…珍妙 ※演出…ドタバタ感満載 音楽…OP曲は超高速電波ソング その他…完全に人を選ぶ

 

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表現の自由をうまく表現できるか!?『図書館戦争』のレビュー(感想) 

 

検閲が社会からなくなれば、素晴らしいと思わないかい?

 図書館戦争 【初回限定生産版】 第五巻 [DVD]

『 図書館戦争 』(200812)

原作

有川浩

監督

浜名孝行

シリーズ構成

古怒田健志

キャラクターデザイン

中村悟

音楽

菅野祐悟

アニメーション制作

Production I.G

※原作未読

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 奇抜な設定下のラブコメ


図書館戦争は「公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まるため」の検閲が認められ、そのためには武力行使さえ許される2019年の日本。検閲から本を守るための組織「図書隊」と検閲を強行する「良化特務機関」との表現の自由をめぐる攻防のなか、女性でありながら「図書特殊部隊」に配属された主人公。その恋愛と成長を描くSFラブコメ。原作は2008
星雲賞日本長編作品部門を受賞し、シリーズ累計120万部を突破した人気小説である。

テーマに「表現の自由」を置いていることもあり、やや堅苦しいイメージを醸し出す本作だが、さすがは「連ドラのようなアニメ」をコンセプトに設立した深夜アニメ枠“ノイタミナ“の放送。基本的には熱血バカの乙女の奮闘と恋愛を中心に描かれているので難しさは全く感じない。やや奇抜な設定下でのラブコメという視点で見れば誰でもわかりやすく物語を楽しむことができるのだ。

しかしながら一方で、テーマがテーマだけにわかりやすさを追求した代償もある。
それは表現の自由、検閲などの重要要素をラブを盛り上げるための舞台装置にしてしまった点。加えて、どのような経緯でこのような世界になったのか?、メディア良化委員会の信念は?といった世界の描写不足なども挙げられる。
互いの組織が信念をぶつけあって「表現の自由」をえぐりだすといった濃い内容を期待する方にとってはやや不満が残る内容になっているのも確かである。


また、アニメ制作は「ProductionI.G」が担当していることもあり、クオリティの高い映像も魅力。 と、前述の通り視聴者が何を求めるかで大きく評価が分かれそうではあるが、女性視聴者を意識したノイタミナ枠ということを考えると一定納得できる出来映えであると言えよう。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

B-

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…世界観の説明不足、社会派を期待すると火傷する※キャラクター…主人公の性格は賛否がわかれる
※演出…戦争シーンの臨場感がもうひとつ その他…ある程度万人受けする、個人的熱中度は低め

 

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見たい人が見れば良い『かのこん』のレビュー(感想) 

『 ひとめぼれをしたのは間違いじゃなかった…

 かのこん 第1巻【通常版】 [DVD]

『 かのこん 』(200812)

原作

西野かつみ

監督

大槻敦史

シリーズ構成

鈴木雅詞

キャラクターデザイン

高見明男

音楽

伊藤毅

アニメーション制作

XEBEC

かのこん wiki※原作未読

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif18禁アニメに見間違う思いきりの良さ

田舎から都会の高校に転校してきた弱気で小さな高校生「耕太」。学校一の美少女と噂される「ちずる」に告白される。自慢のグラマーな体で所構わずアプローチをしかける「ちずる」にタジタジとなる「耕太」だったが、彼女にはある秘密があった。

MF
文庫Jが発刊するライトノベルが原作の「かのこん」は
トンデモないラブコメである。

なにがトンデモないのか?

「ラノベ史上最強の寸止め作品」と原作でも謳っているように
アニメ版もまたエロすぎるのだ。


基本的には主人公に対して「ちずる」をはじめ毎度毎度エロアプローチを繰り出していくという構成だが、このアプローチ方法の多彩さに敬服。加えて、作中に登場する小物・仕草・セリフ回しなどにもこだわりが感じられ、さらにぷにぷにして艶やかな質感を醸し出す作画も相まってその「エロさ」はもはや
”清々しいといった領域”である。

当然、内容が内容だけに地上放送はされず、AT-Xのみ(視聴年齢制限付き)での放送でごく限られた方のみ許された禁断のアニメであった。そしてそれで良い。

と良いとらえ方とすれば
ギリギリに挑戦した実験的な作品ともとらえることができる本作。原作者も言うように意外にも純愛を描いていることはさておいて、本当に見たい方だけ見れば良いそんな作品である。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…エロいが意外にも純愛。エロネタは少々失笑することも ※キャラクター…主人公がなよなよしている
※映像…艶やか。声優が頑張っている その他…完全に人を選ぶ

 

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何で打ち切り?『皇国の守護者』のレビュー(感想) 

 皇国の守護者 感想 レビュー 批評 売り上げ

少尉、まともでいるという贅沢は後で味わえ

 皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

『 皇国の守護者 』

原作

佐藤大輔

伊藤悠

掲載誌

ウルトラジャンプ (集英社)

単行本巻数(連載年)

5 (2004-2007)

 

※文化庁メディア芸術祭マンガ部門
審査委員会推奨作品(20052006

 

※原作既読

あらすじ

かつて人と龍の間に結ばれたとされる大協約が世界秩序の根幹をなす世界。世界最大の大陸ツァルラントを牛耳る超大国<帝国>は宣戦布告もなしに新興国<皇国>北領に侵攻を開始する。天狼原野にて3万の軍勢をもって迎え撃つ<皇国>。しかし帝国陸軍総帥ユーリアの指揮の前に惨敗。北領からの撤退を余儀なくされてしまう。そんななか主人公、「新城直衛」中尉は本隊を無事本土に撤退させるための時間稼ぎとして、わずか数百名の兵で数万の帝国の足止めを命じられるのだが…

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 無念の本格派戦記マンガ

「皇国の守護者」は19世紀のような世界を舞台に、竜などのファンタジー要素を織り交ぜた「佐藤大輔」原作の同名小説1巻から2巻をコミカライズ化した架空戦記物。
強大な戦力を有する帝国に対してごくわずかな兵力で立ち向かうはめになった軍人の物語だが、これが非常に面白い。
小説を漫画化したものは原作よりも通常つまらないとされているが、この作品に至っては原作と同等、もしくは超えていると評価できるほどの出来栄えなのである。


例えば、主人公の描かれ方。これが素晴らしい。
新城は戦に関して天才的な才能を持ち、それ故部下に信頼される一士官。そして性格は狡猾、冷酷、度胸が据わっている反面、実は小心で臆病者であるという漫画で描くには難しい人物。この性格を描くために、新城をあえて原作とは違うのっぺりとした無表情な顔に仕立て、表情を用いてその性格を表現することに成功しており魅力が存分に引き出されているのだ。

また、戦場における緊迫感、臨場感もうまく表現できている。多くは大胆な構図やコマ割による効果は大きいが、「多勢の帝国軍を前にわずかな兵でどう立ち向かうのか」という命題を戦術レベルまで落とし込み、図を用いてわかりやすく説明できている点もそれを後押ししている。

打ち切りの憂き目にあい5巻で打ち止めとなってしまったものの高い完成度を誇っている。それ故に復活を望む声が絶えないのも頷ける。そんな作品である。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A+

熱中度

演出

その他

 

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南家の日常という名の非日常『みなみけ』のレビュー(感想) 

『 この物語は南家3姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください 』

 みなみけ 1 (期間限定版) [DVD]

『 みなみけ 』 (200713)

原作

桜場コハル

監督

太田雅彦

シリーズ構成

あおしまたかし

キャラクターデザイン

越智信次

音楽

三澤康広

アニメーション制作

童夢

 

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif ぽけーっとみれるギャグアニメの殿堂

南家は長女「春香」、次女「夏奈」、末っ子「千秋」の3姉妹。南家3姉妹と多彩なキャラを絡めて、その日常をシュールな笑いでコミカルに描く「みなみけ」は桜場コハル原作の同名マンガをアニメ化したものだ。

すでに3期目も放送されており人気の高さが伺えるが
みどころは何と言っても

「普通にみえて実は一癖も二癖もある
個性的なキャラクターたち」だ。

天然なのかしっかり者なのかよくわからない長女「春香」
常に周囲を振り回すトラブルメーカーの「夏奈」
小学生ながら常に冷めた目線でするどいつっこみを入れる三女「千秋」
そして女装趣味に目覚めさせられた「まこちゃん」
妄想癖が気持ち悪い「保坂先輩」などなど

スパイスの利いたキャラクターを徐々に投入し、飽きをこさせない
しかも吉本新喜劇的な無駄のないキャラクター配置はお見事である。


また、原作(漫画)の持つ独特の間もうまく表現されており、
テンポよくキャラクターのかけ合いやギャグを楽しめるのも好印象。
作品に流れる雰囲気
も抜群だ。


と童夢が制作を担当した1期「みなみけ」。
同制作会社の「苺ましまろ」のように
のんびりまったりとした日常のなかにところどころピリっと香辛料がきかしてくるところは癖になること請け合いである。「南家にとっては平凡な日常。だが一般人には非日常」そんなやり取りを垣間見てはいかがかと思う。


 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…ストーリー自体は中身はないが雰囲気が最高。
※演出…飽きさせないストーリー構成、間がうまい
※キャラクター…夏奈と保坂がツボ ※映像…安定している。淡い色遣いが個人的に良かった

※その他…3回見た。思い入れありすぎの作品。

 

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酷評が目立つ『みなみけ~おかわり~』のレビュー(感想) 

『 この物語は南家3姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください 』

 みなみけおかわり 1 (期間限定版) [DVD]

『 みなみけ~おかわり~ 』
          
(200813)

原作

桜場コハル

監督

細田直人

シリーズ構成

鈴木雅詞

キャラクターデザイン

田中誠輝

音楽

三澤康広

アニメーション制作

アスリード

 

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 単体で見るとそう悪くないが…

「みなみけ~おかわり~」は南家3姉妹の日常を多彩なキャラを絡めてコミカルに描く同名マンガをアニメ化した2クール目にあたる作品だ。

前作「みなみけ」の基本的な設定を変えず、制作会社・監督をはじめとするスタッフを一新して作られた本作ではあるが、1期を見られた方には、前作同様のノリで展開されるのに
違和感を感じられた方も多いのではないだろうか?


当然、制作会社や監督が変わったことによるキャラクターデザイン・色合い・若干の設定の変更によることもあるだろうが、一番の原因は
メッセージ性が垣間見えることだろう。

例えば、
みなみけ世界に踏み入れようとしないキャラの投入やまるで姉妹愛を試すかのような事件の勃発。それ自体は悪いことではないが、これによりテンポを悪くしたり、後味の悪い結末を迎えるのはいただけない。 みなみけの住人は基本的に悩まない、悩んでも簡単に説得され納得する。そんな前向きな感じが損なわれ、全体的に暗い雰囲気を醸し出されてしまっているのだ。

と、やや批判めいた書き口になってしまっているが、
監督や制作を変えて立て続けに同名作品を放送する手法は面白い試みであるし、また見比べることもできる見比べて違いをみつけるという楽しみ方ができる作品でもある。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

C

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…単体でみるとそう悪くはない ※キャラクター…キャラクターの性格に違和感あり
※音楽…OP曲がやや作品にあっていない 演出…主要キャラが全て黒塗りなど意味不明な演出が見られる

 

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一騎当千の再来か!?『セキレイ』のレビュー(感想) 

『 私、皆人さんが好きです。皆人さんはそれだけで特別なんです

 セキレイ 壱 【通常版】 [DVD]

『 セキレイ 』(200812)

原作

極楽院

監督

草川啓造

シリーズ構成

吉岡たかを

キャラクターデザイン

友岡新平

音楽

佐野弘明

アニメーション制作

セブン・アークス

※原作既読

あらすじ


2020
年、新東帝都に聳え立つ超巨大企業MBIのビル頂上で1人の男が高らかに「鶺鴒(せきれい)計画」の発動を宣言した。放たれた108羽の「セキレイ」と呼ばれる戦士は、葦牙(あしかび)と共に最後の生き残りを掛けて闘い合うのだという。主人公・佐橋皆人は2浪決定の日、セキレイの1人・結と出会う。この出会いが、平凡でさえない男・皆人の運命を大きく変えていくことになる。

感想

yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif一騎当千っぽさ全開だが意外にも楽しめる

まるでサクラ大戦を彷彿とさせるOP曲で皮切られる「セキレイ」はガンガンYGの創刊号から掲載されている同名マンガをアニメ化した美少女恋愛浪漫活劇である。

中身は色々な作品の設定をとってつけたような感じで独自性はない。
しかし、しっかりツボを押さえた作品であるともいえる。


まず設定。
108
羽のセキレイを羽化させて陣営に取り込み、他の葦牙(あしかび)より優位にたって戦いを進めていくというようなシュミレーションゲーム的要素を含んでいる。加えてセキレイは“近接格闘系が得意なもの“”水を自由に扱うことができる“などそれぞれが特殊な能力を兼ね備えている。「シュミレーションゲーム要素+能力系バトル」なんともワクワクさせられる設定が繰り広げられるのだ。

また、監督は草川哲造、制作会社もセブンワークスが担当している。
わかる方にはピンとくるかとは思うが”リリカルなのはシリーズ”を作ったメンバー。やや過剰すぎるお約束はあるが、本作も萌えと燃えの融合と言わんばかりに、意外にも白熱したバトルシーンが楽しめるのもひとつの魅力だろう。


ともかく、シュミレーション要素を含んだ世界観や数いるキャラクター(+一騎当千を彷彿とさせるお色気シーン)を堪能できる作品ではあるが、仲間を集めるだけ集めて、次に持ち越しといった印象がどうしても拭えない。これを投げっぱなしととらえる視聴者も多いだろうとは思う。また、お色気シーンが多分に含まれるので受け入れられない人は受け入れられないことも付け加えておく。


 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

B

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…投げっぱなしになっているのが気になる
※キャラクター…いろいろなタイプのキャラクターが勢ぞろい
※演出…お色気満載演出。戦闘シーンは意外にしっかりしている その他…お色気シーンが多いので人を選ぶ

 

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中毒性を帯びた最凶不条理アニメ『撲殺天使ドクロちゃん』のレビュー(感想) 

ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪

撲殺天使ドクロちゃん2(セカンド) 第1巻 【初回限定版】 [DVD] 

『撲殺天使ドクロちゃん』  (2005年 8話)
『撲殺天使ドクロちゃん2』(2007年 4話)

原作

おかゆまさき

監督

水島努

脚本

水島努

キャラクターデザイン

古賀誠

音楽

あきづきかおる

アニメーション制作

ハルフィルムメーカー

 

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gifおそろしさすら感じる不条理ギャグアニメ

オープニングの強烈な電波ソングで見る者を圧倒する「撲殺天使ドクロちゃん」。その内容も期待を裏切ることなくぶっ飛んでしまっている

“エロい” ”グロい” ”不条理” が主な成分なのだ。


主人公を抹殺するために過去に送り込まれたドクロちゃん。
主人公にエロい誘惑をかけては言いがかりをつける。そして撲殺バットでミンチにしては、何故かすぐに生き返らせる。それだけの内容…

“笑いながらバットで殴りつける“ この描写がなんとも生々しくグロい。 きっと笑えない人も多いことだろうと思う。

しかし、慣れというのはなんともおそろしいもので、
何話か見るとハイテンションな掛け合いも相まって、癖になってしまうから不思議ある種中毒かと思うほどだ。

ともかく、何気に豪華な声優で彩られてはいるが、完全に人を選ぶ作品。視聴には注意してもらいたい。

ちなみに監督は「クレヨンしんちゃん」の演出や劇場版監督を手掛ける水島努。クレヨンしんちゃんは「子供に見せたくないアニメ」に必ずランクインする定番。本作も当然のことながら子供に見せたくない、いや見せられない。何かの皮肉だろうか?と勘ぐってしまう今日この頃である。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

B-

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…ドラえもんの設定をパクっている。ストーリーはないに等しい。びんかんサラリーマンは好き。
※キャラクター…ドクロちゃんが強烈。※音楽…OP曲は良くも悪くもなんかすごい。 
※演出…アップテンポのセリフの掛け合い→撲殺→復活の流れがスピーディー。それにあわせた演出が良い。
※その他…人に進められる代物ではない。

 

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癒し系萌えアニメの最高峰『ひだまりスケッチ』のレビュー(感想) 

『 「や~めた」って思わない限り、夢はここにあるんだよ

 ひだまりスケッチ Vol.1 [DVD]

『 ひだまりスケッチ 』 
       (2007 12話+特別編2話)

原作

蒼樹うめ

監督

新房昭之

シリーズ構成

長谷川菜穂子

キャラクターデザイン

伊藤良明

音楽

菊谷知樹

アニメーション制作

シャフト

 

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 1度ならず2度おいしい癒し系アニメ


蒼樹うめ原作の四コマ漫画を独特の演出法で知られるシャフト+新房監督がアニメ化したのが本作「ひだまりスケッチ」。

私立やまぶき高校美術科に通う「ゆの」「宮子」「ヒロ」「沙英」4人の日常を描く、何とものんびりした空気感が特徴の本作だが、
見どころはやはり愛らしいキャラクターたちだろう。

素直でいつも一生懸命なゆの、天真爛漫な宮子、面倒みの良いヒロ、嘘をつくのが苦手な沙英(+子供な大人の吉野家先生)

どのキャラクターも非常に女の子らしく魅力的に描かれ
原作同様、存分に萌えられるのはうれしい。


また、見どころはそれだけにとどまらない。
独特の演出で「原作クラッシャー」として揶揄されることもある新房監督。
ひだまりスケッチにおいても、
パステルカラーの淡い色遣い、スクリーントーンを使ったような背景、実写を用いた映像、静止画・記号を多様化するなど、存分に独特な演出をかましてくれている。
しかしながら、違和感どころか美術科という設定をうまく活かして、凡庸なストーリーを飽きさせない効果を生んでいる。

加えて、時系列をバラバラにしたストーリー構成も絶妙。
1回目はそのまま通して見て、2回目は複線や演出を確認しながら時系列通りに見るといった楽しみ方もできる。
「1つの作品で2度おいしい」そんな作りなのだ。


ともかく、キャラクターに萌えられるのみならず、原作の雰囲気を大切にしながらも飽きの来ない演出が堪能できる本作。
癒し系萌えアニメでは最高峰と呼べる作品といえるだろう。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A-

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…内容はなんてことはない。あるある?でもないような
※映像…淡い色遣いで作品イメージにぴったり
※音楽…ED曲が良い。※演出…監督の持ち味が十二分に堪能できる
※キャラクター…宮子がお気に入り その他…万人受けではないが、個人的に思い入れがあるので評価高め

 

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幕末入門書としておすすめ『お~い!竜馬』のレビュー(感想) 

 お~い!竜馬 (第1巻) (ヤングサンデーコミックス〈ワイド版〉)

『 お~い!竜馬 』

原作

武田鉄矢

小山ゆう

掲載誌

少年ヤングサンデーなど(小学館)

単行本巻数(連載年)

23 (1986-1996)

   ※小山ゆうの代表作

「あずみ」「がんばれ元気」

 

 

あらすじ

o


時は江戸時代後期、土佐(現在の高知県)でひとりの男子が産声をあげる。竜馬と名づけられた男の子は学問をさせても、剣を習わせてもダメダメ。 唯一やさしいだけが取り柄の竜馬だったが、そんな時考え方を一変させるとある事件が起こる。

フィクションを上手く取り入れながら「坂本竜馬」また、幕末という激動の時代に身を投じた若者たちの一生を見事に描ききった秀作。

0

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 幕末のことがよくわかるマンガ


歴史好きには涎が出るが、そうでない方には結構敷居が高い「幕末」。 その敷居を低くしてくれる幕末入門書として最適なのがこの「お~い!竜馬」だ。

なんといっても本作の魅力は、
歴史漫画とは思えないほどの読みやすさ
竜馬とそれほど関わりがなかった事件をフィクションながらも上手く絡めて、無理なく時代背景や歴史上のターニングポイントを説明してくれている。複雑な幕末がわかりやすく理解できてしまう。
キャラクター設定という面においても、岡田以蔵、武市瑞山の2人を坂本竜馬の幼馴染とし、彼らの成長も同時に描いた。そのことにより
竜馬の視点だけでなく、以蔵・瑞山の視点からみた幕末も捉えることができ非常に奥行きのあるストーリーに仕上がった。

また、小山ゆうの絵もこの作品にとてもマッチしている点も言及しておかねばなるまい。江戸幕府という殻をぶち破って一旗あげてやろう、日本を変えてやろうという野心むき出しの若き志士たちを
非常に表情豊かに、ときにコミカルに描き、歴史上の人物たちをぐっと自分たちに近い存在にした。そのため感情移入しやすく彼らの熱い思いや感動をダイレクトに読者に伝えてくれるのだ。

と、幕末を描いたマンガとして完成度の非常に高い本作であるが、歴史を客観的に描いたものではなく、あくまでフィクションであるというところは強調しておきたい。
竜馬びいきに書かれている点は当然のこと、話をわかりやすくするために良い者と悪い者を明確に分けているため、損な役回りに回った歴史的偉人もいる。大久保利通、山内容堂などはもはやどうしようもない極悪人にしか見えないのは少し残念である。ともかくこのあたりは注意してもらいたいと思う今日この頃である。


 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

熱中度

演出

その他

画…やや人を選ぶ その他…残酷なシーンが含まれるので注意が必要

 

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フロッグマンのセンスが光る『秘密結社鷹の爪』のレビュー(感想) 

『 た~か~の~つ~め~ 』

 ザ・フロッグマンショー:秘密結社鷹の爪 第1巻 [DVD]

『 秘密結社 鷹の爪 』
      
(2006 11話+番外編4)

原案

FROGMAN

監督

FROGMAN

脚本

FROGMAN

キャラクターデザイン

FROGMAN

音楽

anzo

FLASH制作

FROGMAN

 

感想

yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 独特のギャグが癖になるFlashアニメ

心優しい総統、毒舌がすぎる吉田君、なぜかクマの姿をしているレオナルド博士など個性的なメンバーを揃える悪の秘密結社「鷹の爪団」。貪欲で非常識なヒーロー“デラックスファイター”と戦いながらも、世界征服を目指して奮闘するギャグアニメが「秘密結社鷹の爪」だ。

TOHOシネマズで本編が上映される前に劇場内での注意喚起をしてくれることで知った方も多いと思われる本作だが、
特徴はなんといってもFROGMANが監督から脚本、声優に至るまでほぼひとりで、しかもFlash(※)で作り上げている点だろう。

アプリケーションソフトである”Flash”は、個人でも割と簡単にアニメが作れる一方で、キャラクターに複雑な動きを強いることが難しい。当然のことながら「秘密結社鷹の爪」もキャラクターの動きはほとんどなく、背景も雑そのものである
しかしながら、FROGMANの独特のギャグセンス、着眼点のよい社会風刺はくせになるもの。加えて紙芝居のように次々と切り替わるシーンやテンポの良いやり取りは、動きのない画面でも飽きをこさせない。Flashアニメの特長をうまく活かし、欠点を逆に作品の味わいに変えているのだ

ともかくネット上に貼りついているFlashアニメと同様、全く肩肘張らず見られるお手軽感も魅力な本作。
制作者自らがyoutubeに一部を投稿しているので気軽に一度見てみてはと思う。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

B-

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…社会風刺あり。ホロリとさせられるシーンもある
※演出…動かない絵を上手くいかした演出(スピーディーなシーン切り替え、早口など)
※その他…人は選ぶがお手軽感は高い

 

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この安心感は一体何だ?『我が家のお稲荷さま。』のレビュー(感想) 

お前ら、俺を守り神にする気はないか  

 我が家のお稲荷さま。 限定版 【天狐盛りパック】 第壱巻 [DVD]

『 我が家のお稲荷さま。』
             (200824)

原作

柴村仁

監督

岩崎良明

脚本

吉田玲子

キャラクターデザイン

新田靖成

音楽

高梨康治

アニメーション制作

ZEXCS

 

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 定番設定落ち着きを見せるアニメ

「我が家のお稲荷様」は第10回電撃小説大賞・金賞を受賞したラノベを、「ゼロの使い魔」「スカイガールズ」などを手掛けた岩崎良明監督によりアニメ化されたコメディアニメである。

“獣耳” “神様” “物の怪とどうもありきたり感が否めない本作であるが、見続ければその良さがわかる。落ち着きと安心感があるのだ。

内容は妙な因縁から高上家を護るために転がり込んできた、男にも女にもなれるお稲荷様「クー」と高上兄弟の日常と時に現れる物の怪との騒動を描いたものだが、日常をメインにおいたエピソードはなんともほのぼの、妖怪バトルもなんとなく結果がみえるのでなんとなくほのぼの、恋愛絡みの話もなんともほのぼのと「ほのぼの尽くし」
キャラクターも、緊張感のあまりない「クー」まじめな「高上兄弟」をはじめ、ドジっ子「コウ」や、妄想してから回りするヒロイン「美咲」をアクセントに、なんとも平和なキャラクター構成なのである。


と、特に手に汗握るバトルや爆笑できるコメディがあるわけではないが、「らんま1/2」や「ドラえもん」のように安心して観ることができる本作。あえて時間をかけて絶対見てくださいというものでもないが、キャラが可愛らしく描かれているのでデザインが気に入った方や、グロイ・エロい・ドタバタすぎるアニメにうんざりされている方にはおすすめできるものになっている。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

B

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…まぁ普通。感動的な話もある。他の作品のパロディがないのがうれしい
※キャラクター…どのキャラクターも可愛い。個人的には美咲はいい味でてると思う。
※その他…萌え要素はあるが、万人におすすめはできる

 

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アクションシーンも、お色気シーンもパワーUP『一騎当千DD』のレビュー(感想) 

私達の使命は、お前を守ることだからな  

 一騎当千DragonDestiny 第壱巻 [DVD]

『一騎当千 Dragon Distiny
             (2007年 12話)

原作

塩崎雄二

監督

大畑晃一

脚本

吉岡たかを

キャラクターデザイン

りんしん

音楽

 高梨康治

アニメーション制作

アームス

 

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 一騎当千がお腹いっぱい味わえる

三国志の英雄の宿命を受け継いだ高校生たちの格闘バトルを描く「一騎当千」の2作目がこの「一騎当千 Daragon Distiny」。
三国志の英雄たちを美少女キャラにしてしまい、尚且つパンチラ、乳出し、その他過剰お色気描写で物議を醸した前作ではあったが、本作もあらゆる面でパワーアップしている。

まず、アクションシーン。
さすがに前作(4年前)の止まったようなアクションシーンに比べると、アニメ技術の向上もありスピード感、迫力あふれる格闘バトルアニメに成長。ようやく画面ところせましと跳び回る「呂蒙」「関羽」に燃えられるようになったといったところか。

続いて当然のことながらお色気シーンもパワーアップ。いやらしいまでのパンチラアングル、当たり前のように上手く破けてくれる服、はたまた18禁アニメじゃないのか?と疑う表現もあったり、「一騎当千クオリティ」を見せつけてくれる。作画レベルも向上しているので“むふふ“としかいいようがない。

と、ストーリーはいよいよ三国時代突入。呉・蜀VS魏の構図で話が進み、孫策はあまり登場せず劉備、関羽がメインの内容となっている。
孔明を中心とする知略戦はイマイチ盛り上がりに欠けたり、格闘バトルというよりも超能力バトルになってしまっていたり、相変わらず三国志の知識がないとキャラの意外性や面白さが伝わりにくかったりするが、お色気シーンと劉備がドジっ子メガネという設定だけでもうお腹いっぱいになること請け合いだろう。



 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

C

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…知略戦に盛り上がりが感じられなかったり、結末がやや強引だったりする
※キャラクター…ストーリーでもいえるが三国志演義を知らないとキャラクターの位置づけがよくわからない
※映像…前作より2段階くらいレベルアップしたのでは(よくわからんが)
※演出…お色気満載。 音楽…ED曲は映像も含めて秀逸。 その他…お色気、グロシーンがあるので人を選ぶ

 

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涙が溢れた『夕凪の街 桜の国』のレビュー(感想) 

『 生きとってくれて ありがとうな 』

 夕凪の街桜の国

『 夕凪の街 桜の国 』

作者

こうの史代

掲載誌

漫画アクション等(双葉社)

単行本巻数(発刊年)

1巻 (2004)

その他の作品

「長い道」「さんさん録」
「ぴっぴら帳」

 

 

 

 

あらすじ・概要


 

運命の日、昭和20年8月6日から10年。生き延びた皆実は被爆者であるというだけで、生きていることに罪悪感を感じていた。そんななか過去を断ち切り、小さな幸せをつかもうとするが…ヒロシマを舞台に被爆して生き延びたひとりの女性とその実弟、実弟の娘と世代に渡って紡がれる物語。2004年に手塚治虫文化賞、文化庁メディア芸術大賞をW受賞、2007年には映画化もなされた秀作。

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif
これほど心を揺さぶられたのはいつぐらい前だったろうか?


漫画アクションに掲載され、書き下ろしを含めた単行本が2004年に出版されるやいなや、瞬く間に話題を呼んだ「夕凪の街 桜の国」。
それは、“直接原爆に被爆した女性“”その女性の姪にあたる被爆二世の女性“の視点から、原爆をテーマにその呪縛と解放を描いた物語である。

本作を語ることは実に難しい。
読者によって様々な感情が喚起されるからだ。
しかし、あえて語ると

原爆投下直後の凄惨な様子をクローズアップするのではなく、普通の家族を通して後々に日常に影を落とすこととなる原爆の凄惨さを描き切った。つまり被爆者(被爆二世)であることの負い目、原爆症、言われなき差別といった真綿で首を締め付けられるような苦悩を静かに、しかしずっしりと伝えてくれている点。そして、何より作者自身の作品にかける想い、わかりやすく読者に”原爆“を語りかけたいという想いが作品から滲み出ている点にあろう。それはわずかに100ページ足らずの分量で、綿密に調べ上げられた背景からも、まるでパズルを組み立てていくような無駄のない、何度も読まれる(読んでほしい)ことを想定したストーリー構成からも見てとれる。


正直に言うと、私自身本作に触れ”悔しさと温かさ”で涙が溢れた。
同時に”生きること”そのものについても考えさせられた作品でもあった。
全く娯楽作品と呼ぶにはかけ離れてはいるが、ともかく多くの人に読んでもらいたいそんな作品である。

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

S

熱中度

演出

その他

 

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マンガを読む -「夕凪の街 桜の国」を題材にして①- 

 

yuyuyuyuyuyuyuyuy.gifマンガを読む 「夕凪の街 桜の国」①  

単純に漫画を読むといったら「ストーリーを楽しむ」これが第1になると思います。
しかしながら、書き手が読み手に”面白く読んでもらうために””印象に残すためには”と意図して様々な演出、技法を用いています。それ故、ストーリーをより引き付けるものとしているのだと思います。
ここでは前回感想を書かせてもらった「夕凪の街 桜の国」を題材にして、書き手のそのような仕掛けに着目してみたいと思います。

 

 

 


 過去表現


過去と現在が交錯する場面では

「物や状況を介してゆったりと思い出される過去にはうすい線」

「突発的な思い出しにはコマの外枠を黒く」といった過去表現の区別が見られる。

 過去の表し方

 

上記の例は「桜の国(2)」の各シーン

上はゆっくり思い出される過去の例

下は突発的に思い出される過去の例


 
 反復表現

対比 

 

左は「夕凪の街」P26 皆実が原爆ドームを見上げるシーン

右は「桜の国(2)」P66より  七波が墓を見上げるシーン

どちらも上を向いており、自分を縛り付けているものへの決別を表現している。

皆実は自分が経験した原爆の記憶に対して、七波は原爆症で亡くなった母と祖母の死に向き合えない自分と世間の偏見に対しての決別といったところでしょうか。

 

その他、P15の皆実の左腕とP63の七波の左腕P44P59のシーンにも反復表現がみられる。

 


 
 伏線


伏線とは、後のシーンのために布石として描かれるシーンのこと。


 伏線


左は「桜の国(1)」P39 

右は「桜の国(2)」P79より 


両方とも鍵でドアを開けるシーンが描かれています。
そして両シーンともに主人公は浮かない顔をしています。 なぜドアを開けることが浮かないことなのかは右シーンのあとにわかります。つまり左シーンはこの右シーンの伏線ということになります。

 

また、そのほかにも「桜の国(1)」P46の友人の表情や次ページの紙吹雪も後のシーンの布石となるシーンが描かれています。 

 


 

 

マンガを読む -「夕凪の街 桜の国」を題材にして②‐ 

yuyuyuyuyuyuyuyuy.gifマンガを読む 「夕凪の街 桜の国」②  


「夕凪の街 桜の国」を題材にして、マンガの表現法を着目する第2回目

 

 

  
 キャラクターの配置と比喩

おつる

 20060225015213.jpg

 

上は「夕凪の街」P24P25にかけて

過去の呪縛から逃れようとするも結局逃れられないという表現です。

ちなみに説明用にわかりやすくすると下の図のような感じになります。

  

上へ上へと向かって進んでいく主人公ですが何者かに引っ張られ速度をとめられ

て最終的には落下します。(コマが反転しているのは上昇落下を効果的にみせるため)

結局逃れようとしても逃れらないという心理描写をあわらしています。

 

また、比喩表現として

ススキが手(過去の記憶の象徴)となっていくのにも注目です。

 

 


  
 文字表現

視覚をけす

kokoko.jpg 

 

上記は「夕凪の街」P32の一部です。全体を見ると下の図のようになります。

  

ここでは空白コマの連続によって読者の視覚を奪い(本書と同じ状況にする)直接セリフだけが読者に伝わるようにしていますまた空白コマの連続後にシンプルな言葉をもってくることで

次のコマに深い印象を与えます。

 

痛い→次コマに何が痛いのか説明

嬉しい?→次コマで何に対して嬉しいのか説明

 

乃絵と青春群像劇と高い作画クオリティと『true tears(トゥルーティアーズ)』のレビュー(感想) 

 

『 わたし、涙あげちゃったから 』

 true tears vol.1 [DVD]

true tears
            (200813)

原作

La’cryma

監督

西村純二

脚本

岡田磨里

キャラクターデザイン

関口可奈味

音楽

菊池創

アニメーション制作

PA WORKS

 

感想

yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif深夜アニメとは思えないほどの高いクオリティ


百合っぽい世界観とSFを絡めた少女たちの青春群像を描いた「シムーン」の西村純二、岡田磨里のコンビが2008年手掛けた「true tears」。
造り酒屋が残る富山のある町を舞台に、造り酒屋の後を継がねばならないものの絵本作家を志す少年「眞一郎」と両親を亡くし眞一郎の家に居候し心を閉ざす「比呂美」、あるきっかけで涙を流せなくなった不思議少女「乃絵」の三角関係を主軸に、彼らの心の葛藤とその成長を描く青春群像劇である。


いわゆるギャルゲー出身の本作ではあるが、きゃぴきゃぴしたみんなお仲間といったご都合主義の恋愛を描くのではなく、意外にもシリアス
キャラクターたちを絵本と投影させながら、細やかな仕草で心理描写を表現しながら、恋愛や将来について“悩み・
悲しみ・喜ぶ”等身大の姿を映し出し、何とも骨太のドラマを見せてくれる。最後まで「比呂美」をとるのか?「乃絵」をとるのか?展開の読めないストーリーも非常に魅力的だ。

また、本作が初の制作元請作品となる「PA WORKS」。
富山に実在する町並みや祭りのリアルな描写のみならず、日本海側特有のどんよりした空、降り積もる雪の質感、凛とはりつめた冷たさの感じられる空気などその細やかな描写は深夜アニメとは思えないほどの素晴らしい出来栄え。加えてオープニング曲、劇中音楽も世界観に見事にマッチし、作品に彩を添える。映像や音楽だけでも「必見の価値あり」そういわしめるクオリティだ。


ともかく、ストーリー・キャラクター・作画レベル・音楽といずれにおいても高いクオリティを誇る本作。どのキャラクターに好意を抱くかで結末の納得度が大きく変わることは否めないが、10代の頃のあのもどかしい気持ちを思い出させてくれる良作であることに変わりはない。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

映像

音楽

演出

その他

ストーリー…結末は賛否がある(どのキャラに好意をもつかで納得度がかわる)
キャラクター…乃絵がイイ 映像…文句なしのクオリティ 
演出…ストーリーのひっぱり具合が良い。またキャラの心理描写もうまくあらわしている
音楽…OP曲は秀逸。乃絵の唄う「アブラムシ~」は頭に残ってしかたない

その他…万人におすすめできるが、どうしてもギャルゲーっぽさが残る

 

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(参考記事)新・アニメ・批評様 
『true tears』━あるいは、晴れやかな祝砲とともに、その生誕を心から歓待せよ。

http://keiesworks.blog122.fc2.com/blog-entry-137.html

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