さとすのレビュー白書 

おすすめアニメ・おすすめ漫画を評価別に紹介します

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BLACK LAGOON(ブラック・ラグーン)[漫画レビュー・漫画感想] 

「お前がもし銃だとすれば 俺は弾丸だ」
ブラック・ラグーン 1 (1) (サンデーGXコミックス)
「BLACK LAGOON(ブラック・ラグーン)」

原作・画:広江礼威
掲載誌:月刊サンデーGX (2002年~)  単行本巻数:8巻(2009年1月)

あらすじ・概要
主人公「岡島緑郎(ロック)」は会社の機密ディスクを運ぶ途中、運び屋「ラグーン商会」に拉致される。すったもんだあって会社に見捨てられたロックはそのまま「ラグーン商会」の水夫として雇われるのだが…無法都市「ロアナプラ」を舞台に、主人公と、元軍人のボス「ダッチ」、二挺拳銃の異名を持つ「レヴィ」、凄腕ハッカー「ベニー」らラグーン商会の面々と裏社会の組織・人物によって繰り広げられハードボイルドガンアクション。アニメ化、ノベライズ化もなされている。


感想
yuyuyuyuyuyuyuyuy.gifB級感がたまりません

ざっくり内容を説明すると、あらゆる犯罪が罷り通る都市ロアナプラで巻き起こる事件やそれに伴う人間模様を描き出していく作品。基本的には銃によるドンパチがメインのお話になるんだが、コマの境界をあいまいにするなどの工夫からもみられるようにスピード感を大事にしたアクションシーンは読みごたえ十分の仕上がりになっている。

アクションシーンに加えて特筆すべき点は、喧嘩っ早すぎる二丁拳銃使い「レヴィ」、アフガン帰還兵を統率するロシアンマフィア「バラライカ」、修道女なのに銃をぶちかます謎の女「エダ」、元傭兵のメイド「ロベルタ」をはじめとする癖だらけのキャラクターの存在とアメリカB級映画の翻訳のようなCOOLなセリフの数々。とにかく自分の利益だけを追い求める姿と刹那的な生き方、セリフがたまらなくかっこいい。また、そのかっこよさが本作の最大の魅力ともいえる。

ロアナプラの存亡をかけた戦いへのシフト、またレヴィとロックの関係もどうなることやらとストーリーの面白さを増してきているだけに今後も目が離せなくなってきている。
ただ、回を重ねるごとに絵もみやすくなってきているが、少々くせのある作品といえるので万人におすすめはできないなぁと感じる作品ではある。


(ストーリー)B (キャラクター)A (絵・演出)B (期待度・その他)A   総合評価 A  

 


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羽海野チカが描く青年マンガとは?『3月のライオン』のレビュー(感想) 

『僕はカッコウだ…おしのけた命の上に立ち 春をうたえと 呼ぶ声をきく』

 3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)

3月のライオン 』

原作・画

羽海野チカ

掲載誌

ヤングアニマル(白泉社)

単行本巻数

2巻<連載中>

(参考)代表作

「ハチミツとクローバー」

 

 

 

 

 

感想

 yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif今度は将棋。羽海野チカの進化が見られる作品

物語はとある川のほとりにたつ生活感のないマンションの一室からはじまる。
その部屋に住むのは本作の主人公「桐山零」。
天才的な将棋の才能から中学生にしてプロ棋士となった彼だが、幼い頃に家族を失い、その後預けられた養父の家族をその才能から崩壊させてしまったという自責の念とまた孤独感を胸に抱いている。そんな彼の前に現れたのは、まるで母親を彷彿とさせるようなあかりをはじめとする川本家の3姉妹だった…

マンガのヒットからアニメにドラマにと大ブレイクした「ハチミツとクローバー」。
そのハチクロを描いた羽海野チカが次に選んだ題材は「将棋」。
しかも前作と読者層の全く異なる青年誌「ヤングアニマル」での連載というから驚きである。
  

そして青年誌らしく内容も甘酸っぱい青春を描いた前作とは異なり主人公と取り巻く人々の「喪失と再生」の物語を描いている

家族、また育ての親を喪失しており感情すら失いかけてしまっている少年。
そんな彼に手を差し伸べてくれる者たち。だが、彼らもまた何かを失い立ちあがろうと必死なのだ。そんな人々の姿を見て、苦しみながらも少しずつ成長していく少年の姿には”はっ”とさせられる。


また、
ぐっと胸を締め付けるようなセリフがちりばめられ、暗い気持ちにされられはするのものの、緩急の付け方はさすがにうまい
川本家での3姉妹や自称親友兼ライバルの二階堂とのやり取りは本当にほんわかさせられ、うまくバランスがとれている
うまいといえば、温かみのあるものと冷たいもの(陰と陽)の描き分け(あかりと京子、川本家と零の住むマンションなどなど)も非常にうまく絵的なメリハリもついている。

 

前作に比べてベタの量やコマ割、線のタッチを変え、青年誌向けにシフトチェンジさせ作者のポテンシャルの高さも見出すことができる本作。

将棋マンガとはいえ知識がなくとも読めるのも利点といえ、羽海野流青年マンガを堪能してみてはと思う。

 

(余談)2巻巻末読むと作者のキャラクター愛を感じた今日この頃。 

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

期待度

演出

その他

 

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かんなぎ [アニメレビュー] 

『妾こそその産土神。この大地の母とも言える神じゃ』

 かんなぎ 5 【完全生産限定版】 [DVD]

『 かんなぎ 』(200813)

原作

武梨えり

監督

山本寛

シリーズ構成

倉田英之

キャラクターデザイン

三間カケル

音楽

神前暁

アニメーション制作

A-1 Pictures

 

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 山本寛+倉田英之=オタク。これは必然。


高校生で美術部員の「御厨仁」は地区展に出品するため木彫りの精霊像を作り終えた。が、突然その精霊像が生身の女の子になってしまう。聞けばその女の子(「ナギ」)は神だと言うが…
いかにも!という設定で始まりを迎える「かんなぎ」は「Comic REX」で連載中(現在休載)のマンガが原作。


ヒロインのナギの処女・非処女をめぐる騒動突然の原作休載などでアニメ以外にも騒がれた「かんなぎ」。そんななかアニメ「かんなぎ」でやはり注目したいのは、「らき☆すた」で「その域に達していない」と監督を降板させられた経歴を持つ監督「山本寛」の存在だ。

公式HPでのインタビューでも見られるように原作を忠実に描きながらもそこはやはり「山本寛」。ハルヒダンス、らき☆すたOP曲を手掛けただけあって無駄にヌルヌル動いてしまうキャラクターはもちろんのこと、らき☆すたを含めたパロディの数々太ももをこれでもかと強調したりとオタクにとってはネタにこと欠かない作りにした。これはシリーズ構成(大部分脚本も担当)倉田英之の影響も大といったところだろうが、ある意味スタンディングオベーションものである。

特に、日本書紀をパロディ化した第7話(※)は面白い。
オリジナルストーリーということもあり、制作者の何かが爆発した感じで必見である。


と、オタクにやさしいといえる本作ではあるが、特に元ネタがわからなくとも十分楽しめる作品に仕上げているのも魅力。ぼけーっと萌えキャラ系学園コメディを見たいという方にもおすすめである。

(※)とある出来事がきっかけで怒って押入れに引きこもってしまったヒロインを主人公たちがあの手この手を使って押入れから出てきてもらおうと策を弄する話)

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

映像

音楽

演出

その他

 

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じんわりとした感動を呼ぶ『夏目友人帳』のレビュー(感想) 

『優しいものは好きです。あたたかいものも好きです。…だから人が好きです。』

 夏目友人帳 1 【通常盤】 [DVD]

『 夏目友人帳 』(2008 13)

原作

緑川ゆき

監督

大森貴弘

シリーズ構成

金巻兼一

キャラクターデザイン

高田晃

音楽

吉森信

アニメーション制作

ブレインズ・ベース

 

あらすじ

主人公「夏目貴志」は妖怪が見える体質故に、周囲から気味悪がられ、人に心を開けなくなっていた。そんなある日、同じ体質をもっていた祖母の遺品の中から「友人帳」を見付ける。これは祖母が妖怪を負かした結果、奪った名を集めた契約書であった。名を取り戻そうとする妖怪から狙われるようになってしまった夏目だったが、とあるきっかけで用心棒となった妖怪のニャンコ先生と共に、妖怪達に名を返す日々を送りはじめる。(wikiより一部抜粋)

感想

 yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif優しい気持ちにさせてくれる良作

最近では「屍姫」「喰霊」「夜桜四重奏」など妖怪バトルものがマンガ、アニメともども多く出回っている印象を受ける。そんななかでこの「夏目友人帳」は毛色が違う。
「友人帳目当てに襲いかかる妖怪」「主人公を守る強力な妖怪」とバトル系と勘違いしそうな設定だが、 実は人と妖怪との交流を描くヒューマンドラマ
そしてそのドラマがまた泣ける

名前を呼ばれることを待ち焦がれて恨みに思う妖怪

人から受けたやさしさが忘れられず成仏できないでいる妖怪

人を愛してしまい、その人から姿を眩ませてしまった妖怪などなど

「人を愛おしい」「人を信じる」といった純粋な気持ち
純粋ゆえに切なさが内包するエピソードはぐっと心に染み込んでくる。

また、さすがに原作が少女マンガ。彼らとの交流を経て次第に妖怪にも、人にも心を開いていく少年の成長が繊細に描写されているのも心地良い。

内容のみならず、演出面でも夏休みを意識したゆったりとしたストーリー展開、間や淡い色遣い、結末からED曲の入りの絶妙さなどじんわりと感動させる仕掛けがなされる本作。 ハンカチを片手に是非視聴をおすすめしたい。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…おすすめは「燕」の話 ※その他…万人におすすめできる ※音楽…ED曲がなんとも良い

 

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日常にこそドラマがある『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』のレビュー(感想)  

 

じゃじゃ馬 感想 レビュー

 じゃじゃ馬グルーミンUP 1 (1) (少年サンデーコミックス)

『 じゃじゃ馬グルーミン★UP!

原作・画

ゆうきまさみ

掲載誌

週刊少年サンデー(小学館)

単行本巻数(連載年)

26(1994-2000)

その他の作品

「機動警察パトレイバー」
「鉄腕バーディー」

 

 

 

 

あらすじ

主人公「久世駿平」は親の敷いたレールにのる進学校に通う高校生。夏休みに北海道にツーリングしている際行き倒れる。 それを助けたのが渡会牧場の次女「渡会ひびき」だった。お金もバイクもない駿平は牧場でバイトをするうちに、競争馬の生産という道に自分の居場所を見出すのだった

感想

 yuyuyuyuyuyuyuyuy.gifなんの変哲もない日常にこそにドラマがある

競馬の生産者という道に足を踏み入れた主人公「駿平」が牧場主の娘「ひびき」との恋愛や牧場での仕事を通して人として成長を描いた作品。

代表作「機動警察パトレイバー」に比べるとなんとも地味な設定、展開が続く本作だが「リアリティ」という意味において、この作品以上に「ゆうきまさみ」の持ち味をいかしきれた作品はないだろう。

例えば、駿平とひびきとの恋愛についても2人の世界のみに着目して突き進んでいく展開はほとんどなく、お互いの家族もきっちり絡めていく。周囲の人間との関係を大切にしながら物語を進行させ主人公たちを成長させていくのだ。

また、競馬を描いた作品であるが、ドラマチックな展開ばかりではなく、競走馬を育てる「生産者」視点から普段の仕事の地味さや、そうポンポンGⅠ馬が出ない甘い世界ではないということもしっかり描かれている。


ともかく、生産者、調教師、馬主、騎手、厩務員、馬主、家族など全てのキャラクター設定が丁寧でその人間関係が綿密に描かれている点も素晴らしい本作。競馬をよく知っている人でも生産者視点という意味では違った見方ができ、競馬を知らない人でも十分にラブコメとして楽しめる。まさに万人におすすめできる良作といえる。

蛇足ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本作は「めぞん一刻」をオマージュした作品であるとも言われている。 響子さんがしていたかの有名な「PIYOPIYOエプロン」も登場し、登場人物の名前などからも推測できる。ただ着目してもらいたいのは本作においても、「めぞん一刻」においても主要登場人物たちの結末が余すところなく描かれている部分である。高橋留美子が「めぞん一刻」で描いた「キャラクターへの愛」こそ、ゆうきまさみが真に敬意をささげたかったのではないかと思う今日この頃である。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A-

熱中度

演出

その他

その他…万人におすすめできる 

 

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歌だけで大満足『マクロスF』のレビュー(感想) 

『 あたしの歌を聴けー!! 』

 マクロスF(フロンティア) 1 [DVD]

『 マクロスF(2008 25)

原作

河森正治・スタジオぬえ

総監督・監督

河森正治・菊池康仁

シリーズ構成

吉野弘幸

キャラクターデザイン

江端里沙・高橋裕一

音楽

菅野よう子

アニメーション制作

サテライト

 

あらすじ


西暦2059年。旗艦アイランド1を中心に大小数千隻の宇宙船で構成された第25次新マクロス級移民船団マクロス・フロンティアは、1,000万人規模もの居住民を乗せて銀河の中心を目指す航海の中にあった。ある日、近隣宙域を航行中の第21次新マクロス級移民船団マクロス・ギャラクシーより、コンサートツアー中のトップシンガーシェリル・ノームがフロンティアに来訪する。彼女のコンサートの演出であるエア・アクロバットへの参加依頼を受けた美星学園航宙科の高校生早乙女アルトは、ステージ裏手での準備の最中、コンサートに訪れた女子高生ランカ・リーと出会う。始まったシェリルのコンサートに人々は熱狂するが、一方その頃、謎の巨大異星生命体バジュラがフロンティアへと迫っていた。

感想

yuyuyuyuyuyuyuyuy.gifマクロス最新作は身震いするほどの出来

ロボット+ラブコメ可変戦闘機バーチャルアイドルなどの先駆けとして後のアニメ作品に多大な影響を与えた『超時空要塞マクロス』が放映されて25年。その「超時空要塞マクロス」から50年後を舞台に、人類の前に立ちふさがる謎の生命体「バジュラ」をめぐる陰謀と戦闘を主軸にして、戦闘機パイロット「アルト」、歌姫「シェリル」、シェリルに憧れ歌手を目指す「ランカ」の成長が描かれる本作こそ最新作「マクロスF(フロンティア)」である。
原点回帰の旗印のもと
マクロスシリーズのなかで脈々と受け継がれてきた「恋愛(三角関係)」「歌」「可変型戦闘機による高速アクション」は本作でも顕在。

そんななかでもオリコンヒットチャートを賑わせた「歌」の存在なしでは本作は語れないだろう。歌そのもののクオリティの高さはいうまでもないが、゛キャラクターの心理描写や成長を窺わせるもの“として、また゛板野サーカスと称される戦闘シーンをよりドラマチックに見せるもの”として非常に効果的に用いられている点は素晴らしいの一言。
特に、自らもどん底の状況ながらシェリルが民衆に対して歌いかける「ダイアモンドクレバス」は彼女を女性としてひとつ上のステージにあげたといえる名シーンといえるし、戦闘中流れ続ける第7話の「インフィニティ」、最終回の畳みかけるようなメドレーは超高速で繰り広げられる戦闘と相まって身震いする程の出来である。

一方で、全体的にみると「結末、学園もの・主人公の設定の活かし方」などやや粗さが感じられるのは残念ではある。しかしながら劇場版製作が決定しており、劇場版でそこをうまくカバーできれば「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」級の伝説的作品になることは間違いないだろう。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…結末がイマイチ。学園もの設定がテンポを悪くした印象
※キャラクター…ダブルヒロインは丁寧に描かれ魅力的。ただし主人公が設定を活かしきれていない。
※音楽…文句のつけどころがない 
演出…板野サーカス。歴代マクロスネタがふんだんに盛り込まれているのはうれしい

※映像…戦闘シーンは抜群。だたし日常シーンの作画が微妙な回もある

 

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何で打ち切り?『皇国の守護者』のレビュー(感想) 

 皇国の守護者 感想 レビュー 批評 売り上げ

少尉、まともでいるという贅沢は後で味わえ

 皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

『 皇国の守護者 』

原作

佐藤大輔

伊藤悠

掲載誌

ウルトラジャンプ (集英社)

単行本巻数(連載年)

5 (2004-2007)

 

※文化庁メディア芸術祭マンガ部門
審査委員会推奨作品(20052006

 

※原作既読

あらすじ

かつて人と龍の間に結ばれたとされる大協約が世界秩序の根幹をなす世界。世界最大の大陸ツァルラントを牛耳る超大国<帝国>は宣戦布告もなしに新興国<皇国>北領に侵攻を開始する。天狼原野にて3万の軍勢をもって迎え撃つ<皇国>。しかし帝国陸軍総帥ユーリアの指揮の前に惨敗。北領からの撤退を余儀なくされてしまう。そんななか主人公、「新城直衛」中尉は本隊を無事本土に撤退させるための時間稼ぎとして、わずか数百名の兵で数万の帝国の足止めを命じられるのだが…

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 無念の本格派戦記マンガ

「皇国の守護者」は19世紀のような世界を舞台に、竜などのファンタジー要素を織り交ぜた「佐藤大輔」原作の同名小説1巻から2巻をコミカライズ化した架空戦記物。
強大な戦力を有する帝国に対してごくわずかな兵力で立ち向かうはめになった軍人の物語だが、これが非常に面白い。
小説を漫画化したものは原作よりも通常つまらないとされているが、この作品に至っては原作と同等、もしくは超えていると評価できるほどの出来栄えなのである。


例えば、主人公の描かれ方。これが素晴らしい。
新城は戦に関して天才的な才能を持ち、それ故部下に信頼される一士官。そして性格は狡猾、冷酷、度胸が据わっている反面、実は小心で臆病者であるという漫画で描くには難しい人物。この性格を描くために、新城をあえて原作とは違うのっぺりとした無表情な顔に仕立て、表情を用いてその性格を表現することに成功しており魅力が存分に引き出されているのだ。

また、戦場における緊迫感、臨場感もうまく表現できている。多くは大胆な構図やコマ割による効果は大きいが、「多勢の帝国軍を前にわずかな兵でどう立ち向かうのか」という命題を戦術レベルまで落とし込み、図を用いてわかりやすく説明できている点もそれを後押ししている。

打ち切りの憂き目にあい5巻で打ち止めとなってしまったものの高い完成度を誇っている。それ故に復活を望む声が絶えないのも頷ける。そんな作品である。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A+

熱中度

演出

その他

 

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南家の日常という名の非日常『みなみけ』のレビュー(感想) 

『 この物語は南家3姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください 』

 みなみけ 1 (期間限定版) [DVD]

『 みなみけ 』 (200713)

原作

桜場コハル

監督

太田雅彦

シリーズ構成

あおしまたかし

キャラクターデザイン

越智信次

音楽

三澤康広

アニメーション制作

童夢

 

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif ぽけーっとみれるギャグアニメの殿堂

南家は長女「春香」、次女「夏奈」、末っ子「千秋」の3姉妹。南家3姉妹と多彩なキャラを絡めて、その日常をシュールな笑いでコミカルに描く「みなみけ」は桜場コハル原作の同名マンガをアニメ化したものだ。

すでに3期目も放送されており人気の高さが伺えるが
みどころは何と言っても

「普通にみえて実は一癖も二癖もある
個性的なキャラクターたち」だ。

天然なのかしっかり者なのかよくわからない長女「春香」
常に周囲を振り回すトラブルメーカーの「夏奈」
小学生ながら常に冷めた目線でするどいつっこみを入れる三女「千秋」
そして女装趣味に目覚めさせられた「まこちゃん」
妄想癖が気持ち悪い「保坂先輩」などなど

スパイスの利いたキャラクターを徐々に投入し、飽きをこさせない
しかも吉本新喜劇的な無駄のないキャラクター配置はお見事である。


また、原作(漫画)の持つ独特の間もうまく表現されており、
テンポよくキャラクターのかけ合いやギャグを楽しめるのも好印象。
作品に流れる雰囲気
も抜群だ。


と童夢が制作を担当した1期「みなみけ」。
同制作会社の「苺ましまろ」のように
のんびりまったりとした日常のなかにところどころピリっと香辛料がきかしてくるところは癖になること請け合いである。「南家にとっては平凡な日常。だが一般人には非日常」そんなやり取りを垣間見てはいかがかと思う。


 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…ストーリー自体は中身はないが雰囲気が最高。
※演出…飽きさせないストーリー構成、間がうまい
※キャラクター…夏奈と保坂がツボ ※映像…安定している。淡い色遣いが個人的に良かった

※その他…3回見た。思い入れありすぎの作品。

 

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癒し系萌えアニメの最高峰『ひだまりスケッチ』のレビュー(感想) 

『 「や~めた」って思わない限り、夢はここにあるんだよ

 ひだまりスケッチ Vol.1 [DVD]

『 ひだまりスケッチ 』 
       (2007 12話+特別編2話)

原作

蒼樹うめ

監督

新房昭之

シリーズ構成

長谷川菜穂子

キャラクターデザイン

伊藤良明

音楽

菊谷知樹

アニメーション制作

シャフト

 

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 1度ならず2度おいしい癒し系アニメ


蒼樹うめ原作の四コマ漫画を独特の演出法で知られるシャフト+新房監督がアニメ化したのが本作「ひだまりスケッチ」。

私立やまぶき高校美術科に通う「ゆの」「宮子」「ヒロ」「沙英」4人の日常を描く、何とものんびりした空気感が特徴の本作だが、
見どころはやはり愛らしいキャラクターたちだろう。

素直でいつも一生懸命なゆの、天真爛漫な宮子、面倒みの良いヒロ、嘘をつくのが苦手な沙英(+子供な大人の吉野家先生)

どのキャラクターも非常に女の子らしく魅力的に描かれ
原作同様、存分に萌えられるのはうれしい。


また、見どころはそれだけにとどまらない。
独特の演出で「原作クラッシャー」として揶揄されることもある新房監督。
ひだまりスケッチにおいても、
パステルカラーの淡い色遣い、スクリーントーンを使ったような背景、実写を用いた映像、静止画・記号を多様化するなど、存分に独特な演出をかましてくれている。
しかしながら、違和感どころか美術科という設定をうまく活かして、凡庸なストーリーを飽きさせない効果を生んでいる。

加えて、時系列をバラバラにしたストーリー構成も絶妙。
1回目はそのまま通して見て、2回目は複線や演出を確認しながら時系列通りに見るといった楽しみ方もできる。
「1つの作品で2度おいしい」そんな作りなのだ。


ともかく、キャラクターに萌えられるのみならず、原作の雰囲気を大切にしながらも飽きの来ない演出が堪能できる本作。
癒し系萌えアニメでは最高峰と呼べる作品といえるだろう。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A-

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…内容はなんてことはない。あるある?でもないような
※映像…淡い色遣いで作品イメージにぴったり
※音楽…ED曲が良い。※演出…監督の持ち味が十二分に堪能できる
※キャラクター…宮子がお気に入り その他…万人受けではないが、個人的に思い入れがあるので評価高め

 

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幕末入門書としておすすめ『お~い!竜馬』のレビュー(感想) 

 お~い!竜馬 (第1巻) (ヤングサンデーコミックス〈ワイド版〉)

『 お~い!竜馬 』

原作

武田鉄矢

小山ゆう

掲載誌

少年ヤングサンデーなど(小学館)

単行本巻数(連載年)

23 (1986-1996)

   ※小山ゆうの代表作

「あずみ」「がんばれ元気」

 

 

あらすじ

o


時は江戸時代後期、土佐(現在の高知県)でひとりの男子が産声をあげる。竜馬と名づけられた男の子は学問をさせても、剣を習わせてもダメダメ。 唯一やさしいだけが取り柄の竜馬だったが、そんな時考え方を一変させるとある事件が起こる。

フィクションを上手く取り入れながら「坂本竜馬」また、幕末という激動の時代に身を投じた若者たちの一生を見事に描ききった秀作。

0

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 幕末のことがよくわかるマンガ


歴史好きには涎が出るが、そうでない方には結構敷居が高い「幕末」。 その敷居を低くしてくれる幕末入門書として最適なのがこの「お~い!竜馬」だ。

なんといっても本作の魅力は、
歴史漫画とは思えないほどの読みやすさ
竜馬とそれほど関わりがなかった事件をフィクションながらも上手く絡めて、無理なく時代背景や歴史上のターニングポイントを説明してくれている。複雑な幕末がわかりやすく理解できてしまう。
キャラクター設定という面においても、岡田以蔵、武市瑞山の2人を坂本竜馬の幼馴染とし、彼らの成長も同時に描いた。そのことにより
竜馬の視点だけでなく、以蔵・瑞山の視点からみた幕末も捉えることができ非常に奥行きのあるストーリーに仕上がった。

また、小山ゆうの絵もこの作品にとてもマッチしている点も言及しておかねばなるまい。江戸幕府という殻をぶち破って一旗あげてやろう、日本を変えてやろうという野心むき出しの若き志士たちを
非常に表情豊かに、ときにコミカルに描き、歴史上の人物たちをぐっと自分たちに近い存在にした。そのため感情移入しやすく彼らの熱い思いや感動をダイレクトに読者に伝えてくれるのだ。

と、幕末を描いたマンガとして完成度の非常に高い本作であるが、歴史を客観的に描いたものではなく、あくまでフィクションであるというところは強調しておきたい。
竜馬びいきに書かれている点は当然のこと、話をわかりやすくするために良い者と悪い者を明確に分けているため、損な役回りに回った歴史的偉人もいる。大久保利通、山内容堂などはもはやどうしようもない極悪人にしか見えないのは少し残念である。ともかくこのあたりは注意してもらいたいと思う今日この頃である。


 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

熱中度

演出

その他

画…やや人を選ぶ その他…残酷なシーンが含まれるので注意が必要

 

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乃絵と青春群像劇と高い作画クオリティと『true tears(トゥルーティアーズ)』のレビュー(感想) 

 

『 わたし、涙あげちゃったから 』

 true tears vol.1 [DVD]

true tears
            (200813)

原作

La’cryma

監督

西村純二

脚本

岡田磨里

キャラクターデザイン

関口可奈味

音楽

菊池創

アニメーション制作

PA WORKS

 

感想

yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif深夜アニメとは思えないほどの高いクオリティ


百合っぽい世界観とSFを絡めた少女たちの青春群像を描いた「シムーン」の西村純二、岡田磨里のコンビが2008年手掛けた「true tears」。
造り酒屋が残る富山のある町を舞台に、造り酒屋の後を継がねばならないものの絵本作家を志す少年「眞一郎」と両親を亡くし眞一郎の家に居候し心を閉ざす「比呂美」、あるきっかけで涙を流せなくなった不思議少女「乃絵」の三角関係を主軸に、彼らの心の葛藤とその成長を描く青春群像劇である。


いわゆるギャルゲー出身の本作ではあるが、きゃぴきゃぴしたみんなお仲間といったご都合主義の恋愛を描くのではなく、意外にもシリアス
キャラクターたちを絵本と投影させながら、細やかな仕草で心理描写を表現しながら、恋愛や将来について“悩み・
悲しみ・喜ぶ”等身大の姿を映し出し、何とも骨太のドラマを見せてくれる。最後まで「比呂美」をとるのか?「乃絵」をとるのか?展開の読めないストーリーも非常に魅力的だ。

また、本作が初の制作元請作品となる「PA WORKS」。
富山に実在する町並みや祭りのリアルな描写のみならず、日本海側特有のどんよりした空、降り積もる雪の質感、凛とはりつめた冷たさの感じられる空気などその細やかな描写は深夜アニメとは思えないほどの素晴らしい出来栄え。加えてオープニング曲、劇中音楽も世界観に見事にマッチし、作品に彩を添える。映像や音楽だけでも「必見の価値あり」そういわしめるクオリティだ。


ともかく、ストーリー・キャラクター・作画レベル・音楽といずれにおいても高いクオリティを誇る本作。どのキャラクターに好意を抱くかで結末の納得度が大きく変わることは否めないが、10代の頃のあのもどかしい気持ちを思い出させてくれる良作であることに変わりはない。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

映像

音楽

演出

その他

ストーリー…結末は賛否がある(どのキャラに好意をもつかで納得度がかわる)
キャラクター…乃絵がイイ 映像…文句なしのクオリティ 
演出…ストーリーのひっぱり具合が良い。またキャラの心理描写もうまくあらわしている
音楽…OP曲は秀逸。乃絵の唄う「アブラムシ~」は頭に残ってしかたない

その他…万人におすすめできるが、どうしてもギャルゲーっぽさが残る

 

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(参考記事)新・アニメ・批評様 
『true tears』━あるいは、晴れやかな祝砲とともに、その生誕を心から歓待せよ。

http://keiesworks.blog122.fc2.com/blog-entry-137.html

まったりのんびりと新房監督の演出のコラボ『ひだまりスケッチ×365』のレビュー(感想) 

『 自由が一番いいからいいんだよ  

 ひだまりスケッチ×365 Vol.1 【完全生産限定版】 [DVD]

『ひだまりスケッチ×365
         
(2008 13)

原作

蒼樹うめ

総監督

新房昭之

シリーズ構成

長谷川菜穂子、与口奈津江

キャラクターデザイン

伊藤良明

音楽

菊谷知樹

アニメーション制作

シャフ

                             原作既読(4巻まで)

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif ひだまりファンもそうでない人も

私立やまぶき高校美術科に通う「ゆの」「宮子」「ヒロ」「沙英」4人の日常を、ギャグを交えてのんびりを描く癒し系萌えアニメ「ひだまりスケッチ」の2クール目にあたるのが「ひだまりスケッチ×365」だ。

本作も前作同様(→
ひだまりスケッレビュ記事
見どころは、やはりその愛らしいキャラクターたち新房監督+シャフトの演出だろう。

特に新房監督お得意のギミックは前作に増して冴え渡る
小ネタ、大胆な色遣い、
スクリーントーンを使ったような背景、静止画の多用、「×」で人物を表現するなど作品の雰囲気を壊さず、なお且つ飽きをこさせない演出はお見事
4話の水彩画タッチの映像や1話の「ひだまりスケッチ」とは凡そ思えないスピード感に驚かされた視聴者も多いのではないだろうか。


また、最後の入浴シーンにバリエーションを持たせてパターンの違う締め方をしたり、夏目をはじめとして登場キャラを増やすなど1期から見続けている視聴者への配慮、マンネリを防ぐ仕掛けも心憎い。


ともかく、だらーっとのんびりまったり見ることのできる「ひだまりスケッチ」クオリティは健在なので「ひだまりファン」は必見。
ちなみに本作も、主人公「ゆの」の入学からの1年間のとある1日(もしくは2日)を時系列無視でランダムに取り出す構成。1期と合わせて時系列通りに見てみるのも面白いだろうなと思う今日この頃である。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A-

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…前作描かれなかった4人の出会いも描かれている。また友情をテーマにしているのが印象的
※キャラクター…夏目をはじめ登場キャラが増えた。デザインはやや原作に近くなった。
※映像…色合いがやや濃くなった。 ※演出…映像演出、ストーリー構成、OP曲と飽きさせない仕掛けが満載
※音楽…OPED曲ともに好み 
その他…萌え癒し系なので見る人は選ぶが個人的に思い入れがあるので評価は甘め

 

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参考になる記事

 

 
noir_kかくかたりき改めnoir_kはこう言った様
「ゆのパンツ」から考える4コマまんがのアニメ化『ひだまりスケッチ×365』
Wikipediaには書けない『ひだまりスケッチ×365』オープニングの各話による違い

新・アニメ・批評様
『ひだまりスケッチ×365』(第2話)の批評と解説、あるいは新房昭之のために。

 

圧倒的映像美と切ないストーリーが魅力『秒速5センチメートル』のレビュー(感想) 

 

『 どれほどの速さで生きれば、君にまた会えるのか 』

 秒速5センチメートル [Blu-ray]

『 秒速5センチメートル 』       

               (2007年)

原作

新海誠

監督

新海誠

脚本

新海誠

音楽

天門

配給

コミックス・ウェーブ・フィルム

 

 

あらすじ


第1話「桜花抄」

「貴樹」は栃木に転校してしまった「明里」に想いをよせていた。やがて種子島に転校することが決まった貴樹は、転校直前に明里に会いにいくため栃木に向かうのだが…
第2話「コスモナウト」
種子島の高校生「花苗」は転校してきた「貴樹」に中学生のころから想いをよせていた。やがて離れることになると察した花苗はその想いを貴樹に伝えようとするのだが…
第3話「秒速5センチメートル」
社会人となった貴樹は満たされない日々を過ごしていた。そんな最中、踏切で明里によく似た女性を見かける。
※基本的にどの話もモノローグを多用した作りになっている。

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 美しい映像と淡い物語

ほぼ1人で製作をした短編アニメーション「ほしのこえ」が話題を呼び、一躍アニメファンと知られることになった新海誠監督。
その新海監督が2007年に放った作品こそ、この「秒速5センチメートル」だ。
2作「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」で描かれていたSFの要素を省き、現実世界のとある日常を描いた本作ではあるが、決して期待を裏切らない。
なぜなら
監督の魅力が存分に引き出されているからだ。

新海作品の魅力は「美しい背景描写」「作品に流れるテーマ」に集約される。

もちろんのことながら、前作から定評のある映像の美しさは本作においても言うことが何もないほど美しい。丁寧につくりこまれた背景、光の表現方法は「アニメもここまできたか」と思わせるほどだ。

次にテーマ。ここもぐらつきがなかった。
新海作品には「時間と距離」というテーマが必ず与えられている。
簡単に書くと
「人と人との想いは距離を越えられるか?」
「人と人との想いは時間を越えられるか?」

という問いかけが作品に投げかけられていて、淡い思いが回顧されるストーリーとなっている。
今作は特にSF要素を廃して現実世界を描いた分、その切ないラブストーリーはよりリアルにぐっと胸に染みわたること請け合いである。


第3話の構成や結末、また基本的に男心をうまくとらえてはいるが、女性にはちょっと伝わりにくいのではと感じる部分はあるが、風景の描写だけでも見る価値は十分。まだ新海監督の作品を一度も見たことがないという方はこの作品をきっかけにその世界観に足を踏み入れてみてはといかがかと。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…結末は賛否あり。テーマは一貫している。個人的には納得できたので評価は高め
※キャラクター…キャラクターのインパクトは弱い。好き嫌いがはっきりする
※映像…文句なし。必見! ※演出…文句なし。
※音楽…天門のBGMは相変わらず良い。山崎まさよしの歌も作品にぴったりあっている

 

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ロリコン?娘萌え?プレスコが活かされた名作『紅-kurenai-』のレビュー(感想) 

『 真九郎、そなたは紫が好きか? 

 紅 6 [DVD]

『 紅 –kurenai- (2008 12)

原作

片山憲太郎

監督

松尾衡

脚本

松尾衡

キャラクターデザイン

石井久美

音楽

村松健

アニメーション制作

ブレインズ・ベース
          原作未読

感想

 yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif  地味ながらも面白い。

爆破事件で両親と姉を亡くし、ある事件をきっかけに揉め事処理屋の世界に足を踏み入れた「紅真九郎」。そんな彼のもとに1件の依頼が舞い込む。理由は不明だが拉致同様に連れ出されてきた大財閥の娘「九鳳院紫」を守るという内容のものだった。

本作「紅-kurenai-」は片山憲太郎原作の同名ライトノベルを「ローゼンメイデン」や「RED GARDEN」、最近では「夜桜四重奏」をアニメ化した松井衡監督が設定を変更しながらも手掛けた作品である。

一見、ストーリーの骨子や雰囲気から何とも地味な印象を拭えない作品ともいえるが、実は意外にも面白い。
面白いと思える理由は様々あるが本作においては非常に人物描写が巧い。さらにいうなら、ヒロインの「紫」が可愛すぎるのだ。

紫は特殊な環境に育ったため、いわゆる家族や人の温かみや社会のルールを知らない。その彼女が真九郎や五月雨荘の住人との交流を通してぎこちないながらも学んでいく過程が非常に丁寧。加えて服を着る姿などでも見られるように動きも非常に子供らしい。リアルな成長過程・心理描写・子供らしい動作を眺めていく内に、まるで成長していく娘を眺める父親目線の心境におちいるのだから不思議なものだ。

また、リアルといえばキャラクターの会話もリアルそのもの。
本作はプレスコ方式がとられ、セリフの掛け合いはまるで舞台を見ているかのようにテンポが良い。特に第6話のミュージカル主体のエピソードは必見。おおげさにいうならば“声優の息遣いがすぐそこに“といったところだろうか。

とにもかくにも、ほんわかした日常のエピソードがあまりにも良い出来なので本筋がやや面白みに欠けてしまったのは残念ではある。しかしながら納得のいく結末、書きこまれた映像、声優の演技力、BGMの良さ、なによりキャラクターの魅力と良作になるべくしてなった作品であることに間違いはない。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…日常のエピソードが良い。
※キャラクター…紫が際立って良い。「娘萌」。他のキャラクターも引き立てられている。
※映像…地味に丁寧な作画。迫力はやや欠けるがバトルシーンの動きも滑らか 
※演出…プレスコ方式がうまく活かされている。音楽演出も上手い。
※音楽…好みの問題だがOP曲とED曲が作品の内容にあっていない

 

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丁寧な心理戦と徹底された高校野球『おおきく振りかぶって』のレビュー(感想) 

『 オレがお前をホントのエースにしてやる! 』

 おおきく振りかぶって Vol.9【最終巻】 [DVD]

『 おおきく振りかぶって 』

             (2007 26)

原作

ひぐちアサ

監督

水島努

シリーズ構成

黒田洋介

キャラクターデザイン

吉田隆彦

音楽

浜口史郎

アニメーション制作

A-1 Pictures

原作10巻まで既読

あらすじ


中学時代の暗い過去から極端に卑屈でオドオドした性格となってしまった主人公「三橋廉」。その暗い過去を払拭するために発足したての西浦高校野球部に入部するが、部員は新入生ばかり10人、しかも監督は若い女性という部活だった。個性の強い部員達、しかも肝心のエースは弱気で卑屈。様々な問題を抱えながらも、人間として、野球部としての成長を描く野球アニメ。原作は月刊アフタヌーンで連載中の同名漫画。

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif 高校野球の魅力を紡ぎ出した名作

野球を題材にしたマンガやアニメというと豪速球やどでかいホームランが飛び出すような“派手なもの“をイメージしやすい。
しかしながら本作「おおきく振りかぶって」はややそれらとは毛色が違う。

何というか”地味“なのだ。

ただ注意してもらいたいのは、単に地味なのではなく
”リアルさ“”繊細さ“からくる地味さ。
さらに言うと
徹底して高校野球の雰囲気を醸そうとする姿勢がそうさせている。
 
高校生の範囲内でありうる(あくまで視聴者の視点だが)プレイ
高校球児の何気ない日常
父母会や応援団の描写
実際の練習風景や吹奏楽部を使った効果音などなど
本当に地味ではあるがそれらに引き付けられること請け合いだ。
 

また、圧巻なのは試合中の駆け引き・心理戦の丁寧な描写
バッテリーとバッターの1球1球の駆け引き、選手同士、監督同士の心理戦をメインにおいた試合の描写はテンポよく、見ていて納得。”これほどの緊迫感を出せるものなのか”と、うならずにはいられない。

ともかく、三橋の性格にイライラさせられてしまうが、女性原作者らしい細やかな心理描写にも着目してもらいたい本作。
高校野球の醍醐味を、そしてド派手な野球とはまた違った野球の魅力を引き出したさわやかな作品である。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A-

映像

音楽

演出

その他

※ストーリー…野球だけでなく日常を描いている点が良。試合数も少ないながらも濃密。
※キャラクター…正直「三橋」にはイライラされっぱなし。ただ一人一人スポットが当てられているのは高印象。
※映像…動きも滑らかで作画のレベルは高い。※演出…徹底した高校野球の描写がお見事。
※その他…ややうがった見方もされる方もいるが、老若男女問わずおすすめできる。

 

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参考記事・関連記事

 

 
このアニメな~んだ?様「オレがお前をホントのエースにしてやる おおきく振りかぶって」
http://kakarotto15.blog23.fc2.com/blog-category-21.html

 

圧倒的クオリティの新しいエヴァ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序』のレビュー(感想) 

『 逃げちゃだめだ 逃げちゃだめだ 逃げちゃだめだ  

 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 通常版 [DVD]

ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序』

 

(2007)

原作・総監督

庵野秀明

監督

鶴巻和哉、摩砂雪

脚本

庵野秀明

キャラクターデザイン

貞本義行

音楽

鷺巣詩郎

アニメーション制作

スタジオカラー

 

あらすじ・概要


人類に未曾有の被害をもたらした”セカンドインパクト”から15年。主人公「碇シンジ」は父「碇ゲンドウ」に第3新東京市に呼び出しを受ける。出迎えを待っていたとき、突如現れた”使徒”に襲われ、人型汎用兵器エヴァンゲリオンに乗り込み使徒と戦うことになるのだが… 1995TV放送から約13年。社会現象にまでなった「新世紀エヴァンゲリオン」を再構築した新劇場版。全4作構成の「序」は第1作目にあたる。

感想

  yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif やっぱりエヴァンゲリオンは面白い

日本のアニメーションに多大な影響を与えた「新世紀エヴァンゲリオン」が放映されてから10数年。

アスカ派?レイ派?はたまたミサト派?やら賛否両論入り乱れた結末の解釈をめぐって語ったのを懐かしくも感じる今日この頃。

そのエヴァンゲリオンが装いも新たに劇場版として再登場したのだから興奮。さらに視聴後はその興奮が高めてくれたのだからエヴァンゲリオンはやはりすごい作品だ。

前作テレビ版の1話から6話を再構築し、しかも完全に書き直された本作。
前作とは比べモノにはならない程の映像クオリティ魅せる演出にはもはや脱帽。

クライマックスの使徒ラミエル戦「ヤシマ作戦」ではラミエルのごちゃごちゃした形状変化にも驚かされるが、初号機とラミエルの粒子砲の撃ち合いはファンならずとも手に汗握ることは間違いない。

全体的にみても、ファンのツボをしっかりと押さえつつもエンターテイメント性を突き詰めた内容は庵野監督自身の所信表明が嘘偽りがないものだと証明してくれた。

ともかく、若干設定が前作と異なる部分を見せながらもリバイバルというよりもリメイク色が強かったといえる「序」。今後も前作を踏襲しつついくのかという一抹の不安隠しきれなかったが、予告編を見ればその不安も吹き飛ぶ新たな衝撃。
新しいエヴァンゲリオンにますます期待感が高まるそんな今日このごろである。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A+

映像

音楽

演出

その他

ストーリー…やや省略感は否めない。初見には若干辛い気もする
映像・演出…CG満載の映像は文句のつけようがない。演出もかっこよさ、お色気を追求していい感じ。
その他…エヴァを知っている人も知らない人も楽しめる

 

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『CLANNAD~AFTER STORY~(クラナド アフターストーリー)』 のレビュー(感想) 家族をテーマにした泣けるアニメ 

 

『これから先、何が待っていようと私と出会えたこと後悔しないでください。

だめ…でしょうか?  

 CLANNAD AFTER STORY 8 (初回限定版) [DVD]

CLANNADAFTER STORY~』

(200824)

原作

Key / ビジュアルアーツ

監督

石原立也

シリーズ構成

志茂文彦

キャラデザイン

池田和美

音楽

折戸伸治、戸越まごめ、麻枝准

アニメ制作

京都アニメーション

 

感想

yuyuyuyuyuyuyuyuy.gif久々にボロ泣きしたアニメ


「見つけたよ… やっと見つけたんだ…
 俺にしか守れないもの…俺にしか守れないかけがいのないもの」

全てを悟り、全てを受け入れ、前に進みだそうとした朋也が渚に語りかける18話「大地の果て」の最後のシーンは本当に感動させられた


「人は人によって支えられる、一方で人を支えることで生きていける」

当たり前だが、忘れがちなメッセージがモロに心に響いたからだ。


家庭の事情や挫折により目標を見失った少年が彼を取り巻く人々との交流を経て、人として成長していく姿を描いた「CLANNAD」。


1期では主人公と学園での仲間との交流、恋愛模様が中心であるように見えるため、一見すると単なる学園ハーレム系アニメに見えてしまいがちではある。

ただ、主人公の卒業後を人生をメインに綴った、続編である本作を見ればそれは完全に払拭される


テーマである「家族」を前面に押し出し、
主人公の“最愛の人・子供・親”それぞれに向けられる“想い“が伝わるそのストーリーは共感とともに、涙してしまうことだろう。
特に16話以降の畳みかけるような展開や泣かせどころをついた演出はまさに見どころ。「クラナドは人生」と叫ぶ人々の言葉が、あながちおおげさな表現でもないと感じ取れたのは私だけだろうか。


ともかく、
原作に沿った結末はゲーム未プレイ者にはやや理解しづらい点や、また当然のことながらリアルさに欠ける部分も多分に見られもする
しかしながら、作品に内包される想いやエッセンスは十分に感じ取ることはでき、楽しむこともできる
1期と合わせて40話以上となる大作ではあるが、機会があれば是非みてもらいたい。

 

評価とたまに理由

 

 

ストーリー

キャラクター

総合評価

A+

映像

音楽

演出

その他

ストーリー…前半部は「学園編」後半部に「アフターストーリー編」が描かれている。

                  特にアフターストーリー編に入ってからは良い。
               結末はやや理解しづらい部分も残る。

キャラクター…「渚」に愛着あるので評価甘め

映像…さすがにクオリティは高い 演出…(映像・音楽ともに)盛り上げ方が非常にうまい

その他…万人におすすめしたい。1期通して約45話。長いのがネックか?

 

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ツンデレだけに非ず『とらドラ!』のレビュー(感想) 

 

 

俺は、竜だ。おまえは、虎だ。虎と並び立つものは、昔から竜だと決まってる  

 とらドラ! Scene8 (初回限定版) [DVD]

『 とらドラ! 』

 

(200825)

原作・ストーリー原案

竹宮ゆゆこ

監督

長井龍雪

シリーズ構成

岡田麿里

キャラクターデザイン

田中将賀

音楽

橋本由香里

アニメーション制作

J.C.STAFF

 

あらすじ・概要


目つきは悪いが実際は面倒見が良く真面目な“竜児”と凶暴と恐れられるツンデレの“大河“。ひょんなことから知り合った2人はお互いの想い人との恋愛が成就されるよう共同戦線を組むのだが…

百合妄想とシャフトと新房監督と『まりあ†ほりっく 』のレビュー(感想) 

 

せめて百合って言ってよ!格調高く!  

 まりあ†ほりっく 第6巻 [DVD]

『 まりあほりっく

 

(200912)

原作

遠藤海成

監督

新房昭之

シリーズ構成

横谷昌宏

キャラクターデザイン

守岡英行

音楽

西脇辰弥

アニメーション制作

シャフト

 

あらすじ・概要


運命の出会いを求めてミッション系お嬢様学校「天の妃学院」に編入した百合趣味の“かなこ”。入寮日にあまりに美しい“鞠也に出会い、テンションのあがりまくる彼女だが、ひょんなことから”鞠也“が男であることを知ってしまう。また同時に”鞠也”に百合趣味であることを見抜かれてしまった“かなこ”。弱みを握られたまま男であることをばらされないために“鞠也“に監視される形で同室で暮らすことになるのだった。

可愛さ倍増のニャンコ先生『続 夏目友人帳』のレビュー(感想) 

 

『 そろそろ君にとって大事なのは、人なのか 妖なのか 決めたらどうだ 』

 続・夏目友人帳 1 【通常版】 [DVD]

『 続 夏目友人帳 』

 

(200913)

原作

緑川ゆき

監督

大森貴弘

シリーズ構成

金巻兼一

キャラクターデザイン

高田晃

音楽

吉森信

アニメーション制作

ブレインズ・ベース

原作7巻まで既読

あらすじ


妖怪が見えてしまう故に周囲から気味悪がられ、人に心を開けなくなっていた“夏目貴志”“。
祖母が残した「友人帳」が縁で用心棒となった妖怪“斑”とともに友人帳に記された妖怪の名を返す日々を送りはじめたのだが…。
 

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